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歩くんですの箱 SS置き場

躍動感を表現するにはどうすればいいんだろう……と日々考え中。

【SS】穂乃果×雪穂(Part05)

Part05 (Part04の続きです)
希(雪穂ちゃんは、穂乃果ちゃんへの想いを断ち切ろうとしていた)

希(でも、本当はそんなこと一度も願ってない。そうやろ?)

希(だからきっと、こうなることは初めから決まっていたんやね)

希(なぜなら……雪穂ちゃん。この神社が、何を祀っとる神社が知っとる?)

希(大己貴命(おおなむちのみこと)、だいこく様や。縁結びの神様)

希(……本当に想いを断ち切る気なんやったら、祈る相手は選ばんとあかんで)

 ***

 ……

 ***

【翌朝・教室】

雪穂「えへへっ」ニヤニヤ

クラスメイト「高坂さん、ずいぶん嬉しそうだね。なにか良いことでもあった?」

雪穂「あはは、ちょっとね」ニヤニヤ

クラスメイト「へぇ~。なにがあったの~?あ、待って、当ててみるから」

雪穂「当てるの難しいと思うよ」ニヤニヤ

クラスメイト「そっか。となると、えっと……あっ、分かった!今日の星座占い、一位だったとか!?」

雪穂「ざんね~ん。全然違いま~す。ていうか、よくそんな発想が出てきたね。あんなの気にしたことなかったよ」

クラスメイト「えー、普通だよぉ。わたしだったら、飛び跳ねるほど嬉しいけどな~」

雪穂「ただの占いじゃん」

クラスメイト「そうだけど、やっぱり運勢が良いって言われたら、やっぱり元気がでるよ」

雪穂「そういうものかな」

クラスメイト「ちなみにあたしの運勢は最下位だったよ……」ズーン

雪穂「あ、急に落ち込んだ」

クラスメイト「高坂さん、あたしを慰めて?」

雪穂「はいはい、よしよし」

雪穂(占い、か……。そういえば、希さんがこんなこと言ってたな)

希『ウチは、占いそのものを信じてる訳じゃない。けど、占いを信じる人の力は信じるで』

雪穂(私も、後で希さんに占ってもらおうかな)

 ***

 ……

 ~~~回想~~~

【前日・高坂家】

雪穂「お姉ちゃん。話があるんだけど……後で私の部屋に来てくれる?」

穂乃果「話?うん、いいよ」

 ・・・・・・

穂乃果「それで、話って?」

雪穂「お姉ちゃん……私、お姉ちゃんのことが好き」

穂乃果「雪穂?」

雪穂「ずっと昔から、お姉ちゃんのことが大好きだったの」

穂乃果「うん。穂乃果も、雪穂のこと大好きだよ!」

雪穂「あっ、えっと、そうじゃなくてね……あの、恋愛対象としてっていうか……」

穂乃果「ほへ?」

雪穂「ごめんね、そういうの、気持ち悪いよね……女同士で、しかも姉妹なのに……」

穂乃果「えっ、そんなことないよ!ただ、ちょっとびっくりしただけだから」

雪穂「ううん。はっきり言ってくれていいの」

雪穂「妹からこんな目で見られたら、お姉ちゃんだって迷惑だって分かってるから」

穂乃果「そんなわけない!そんなに私のこと想ってくれてるなんて、嬉しいよ!」

雪穂「……本当?」

穂乃果「ウソなわけないよっ!こんなに可愛い妹に好かれて喜ばない姉なんていないよ」

雪穂「か、可愛いって///」

穂乃果「うん、雪穂は、すっごく可愛いよ」

雪穂「はうぅ///」

穂乃果「雪穂、顔上げて?」

雪穂「お姉ちゃん?って、顔近っ」

穂乃果「うん、そのままじっとしてて」

雪穂「お、お姉ちゃん!?」

 ……

チュッ。

雪穂「あっ///」

穂乃果「へへっ、やっぱり、初めてだと恥ずかしいね……」

雪穂「お姉ちゃん、い、いま、キ、キスをっ」

穂乃果「ダメだったかな……?」

雪穂「ダメじゃないけど、その……お姉ちゃんは、いいの?」

穂乃果「うん。もちろんだよ。そうじゃなきゃ、こんなことしないし///」

雪穂「そっ、そう……!?じゃ、じゃあ、ちゃんと言葉で言ってほしいな」

穂乃果「わっ、分かった。ちゃんと言うね」

穂乃果「私、高坂穂乃果は、雪穂のことが好き!」

雪穂「///」っ

穂乃果「こ、これでいいかな……?」

雪穂「///」コクリ

穂乃果「じゃあ、今日から私と雪穂は恋人だね!」

雪穂「ほ、ホントにいいの!?」

穂乃果「もちろんだよっ」

雪穂「でも、きっと、この先いろいろと大変だよ?世間から白い目で見られることも多いと思う。辛い思いをすることも、沢山あると思うよ」

穂乃果「うん。でもね、それは、その時になってから考えればいいんじゃないかな。今から、ありもしないことで悩んでもしょうがないよ」

雪穂「でも……」

穂乃果「辛いこととか、苦しいこともあるかも知れないけど、それよりも良いこと、幸せなことがいっぱいあるなら、そっちのほうが全然良いよ!」

雪穂「あはは、お姉ちゃんらしいね。私は、お姉ちゃんのそういういつも前向きなところに惹かれたのかも知れない」

穂乃果「あ、ありがと」

雪穂「ねえ、お姉ちゃん。さっきは不意打ちで、びっくりしちゃって、あんまり分かんなかったから……」

雪穂「その……もう一回、キス……してもいい?」

穂乃果「うん……いいよ」

 ……

 ~~~

【放課後・神田明神】

雪穂「希さん、一つお願いしてもいいですか?」

希「雪穂ちゃんのお願いなら、なんでも聞くで。ウチに出来ることなら」

雪穂「それでは、占ってもらってもいいですか?」

希「占い?どんなことを?」

雪穂「えっと、私とお姉ちゃんの相性を……」

希(そっか、雪穂ちゃん、まだ不安なんやね)

希「かまへんよ。けど、占う必要なんてないんとちゃうかな」

雪穂「そうなんですか?」

希「占いは、何も道しるべが無い時に拠り所になってくれる。だけど、雪穂ちゃんには
もっと頼れるものがあるやろ?……だって、雪穂ちゃんには、穂乃果ちゃんがいるんやから」

雪穂「……そうですね。私には、占いなんて必要ありませんでした」

希「それでええんや。雪穂ちゃんがその気持ちを忘れなければ、きっと上手くいくよ」

雪穂「はい!ありがとうございます」

希「ウチも応援してる。何か困ったことがあったら、いつでも頼ってくれてええよ」

雪穂「ありがとうございます。……本当に、希さんには感謝することばっかりです」

希(頼れるもの。信じられるもの)

希(それがあるなら、占いを拠り所にする必要なんてない)

希(雪穂ちゃんには、穂乃果ちゃんがいる)

希(だから、なにも恐れることなんてないんよ)

希(この先、辛いこと、苦しいことがあっても、きっと乗り越えていけるんよ)

希(そうやって、よりどころにできるものさえあれば……)

希(でも、穂乃果ちゃんだけは少し特殊やね)

希(あの子は、とても強い)

希(自分の想い、心の中から湧き出てくる衝動、それを簡単に信じることが出来てしまう)

希(自分自身さえ、強く信じられる)

希(だから、皆が穂乃果ちゃんについていく)

希(彼女は、それだけウチらを強く引っ張っていく力がある)

希(なのに……いや、だからこそなのかも知れんね)

希(彼女は、周りにいるウチらのことも信じてくれる。頼ってくれる)

希(そして、一人一人の小さな力を結集して、ウチらをずっと高いところに連れて行ってくれる)

希(だから、ウチはそんな穂乃果ちゃんを信じることが出来る)

希(……ずっと不安が残ってた)

希(穂乃果ちゃんと雪穂ちゃん、二人の恋を応援したのは、本当に正しかったんやろかって)

希(だけど、今は確信することが出来る)

希(穂乃果ちゃんなら、必ず雪穂ちゃんを幸せにしてくれるって)

希(二人で、幸せを掴むことが出来るって)


エピローグへ続く

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