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歩くんですの箱 SS置き場

躍動感を表現するにはどうすればいいんだろう……と日々考え中。

【SS】穂乃果×雪穂(エピローグ)

エピローグ (Part05の続きです)
【後日・ある日の出来事】

穂乃果「どうしても、地方にいっちゃうの?」

雪穂「うん。やっぱり私、きちんとした環境でちゃんと農業を勉強したいから」

穂乃果「えー、穂乃果寂しくて死んじゃうよー」

雪穂「とか言いつつ、私がいない間に浮気なんかしないでよ」

穂乃果「もう、少しは信用してってばー」

雪穂「だって、お姉ちゃんの周り可愛い娘たちばっかりなんだもん。なんだか心配だなー」

穂乃果「そりゃあみんなのこと大好きだけど、それは仲間としてって意味だよ。雪穂のこと『大好き』って気持ちはそれとは違う、特別な『好き』だよ」

雪穂「お姉ちゃん///」

穂乃果「あーっ、そうだ!!」

雪穂「どうしたのお姉ちゃん!?」

穂乃果「雪穂と一緒に暮らせばいいんだよ!」

雪穂「えっ!?それどういうこと?」

穂乃果「高校卒業したら、私が雪穂のところに行く!」

雪穂「で、でもお家の方は?」

穂乃果「それは、お父さんとお母さんに相談してみるよ。きっと分かってくれるんじゃないかな」

雪穂「でも……お姉ちゃんは、穂むらを継がなくていいの?」

穂乃果「別に、ずっとこの家から離れようって訳じゃないよ。雪穂が高校卒業したら、一緒に戻ってくればいいんだもん」

雪穂「そんなっ、勝手に決めないでよ」

穂乃果「えへへ、ごめんごめん」

雪穂「でも……安心した。お姉ちゃんが、私のことも、お家のこともすっごく大事に考えてくれてるって分かったから」

穂乃果「そんなの当然だよ!だって、お家のことも、μ’sのみんなのことも、とっても大切だもん」

穂乃果「でもやっぱり、雪穂のことが一番大切だよ!」

雪穂「お、お姉ちゃん……///」

 ***

【1年後・夏休み】

雪穂「ただいまー」

穂乃果「雪穂ーっ」ダキッ

雪穂「お姉ちゃん!?」

穂乃果「会いたかったよぉ~~~」ギュ~

雪穂「お姉ちゃん、苦しい」

穂乃果「だって、ずっと寂しかったんだもん」

雪穂「良かった。私のことなんて忘れて他の人とつきあってたりしてたらどうしようかと思ったよ」

穂乃果「そんなわけないじゃんっ!」

雪穂「それで、最近はどうなの?ちゃんと勉強してる?」

穂乃果「うん。来年から雪穂と一緒に暮らせるように、雪穂の住んでるところの近くにある大学目指して頑張ってるんだ!」

雪穂「あそこ国立だけど、勝算はあるの?」

穂乃果「ばっちりだよ!ほら、こないだの模試でA判定だったんだ!海未ちゃんにも褒められたんだから」

雪穂「そんなっ……あの勉強嫌いだったお姉ちゃんが……」

穂乃果「これも雪穂への愛ゆえ、だよっ」

雪穂「動機が不純だ……」

穂乃果「なんで!?」

雪穂「冗談だよ。私のために頑張ってくれて、すごく嬉しい」

穂乃果「そう言われると、なんか照れるなぁ///」

雪穂「こんなことで照れてたら、この先どうなっちゃうのかな?」

穂乃果「この先って?」

雪穂「」チュッ

穂乃果「えっ、あ///」

雪穂「ただいまのキス、しないとでしょ///」

穂乃果「で、でも……そんないきなりなんて///」

雪穂「お姉ちゃん、顔真っ赤」

穂乃果「雪穂もねっ」

雪穂「なっ、そんなわけないでしょ///」

穂乃果「じゃあ、私からも」チュッ

雪穂「!?」

穂乃果「……おかえりのキス、だよっ」

 ***

 ……

 ***

【おまけ・クラスメイトAの休日】

それは、雪穂が穂乃果に告白した後の最初の休日のこと……。

クラスメイト「やっほー、クラスメイトAだよっ」

クラスメイト「えっ、あんた誰って!?」

クラスメイト「ひどーい。Part05の冒頭で、ちゃんと雪穂ちゃんとの絡みがあったんだよっ」

クラスメイト「ちゃんと覚えててよ、もー!」

クラスメイト「まあいいや。今日は休日だから、秋葉原の町をぶらぶらして来ようかなって」

クラスメイト「休日の秋葉原はすっごく沢山人がいて、すっごく賑やかで、だからずっと歩いてると疲れてきちゃったりもするけど」

クラスメイト「でもやっぱり、すっごく活気があって、一人一人の持ってる目的はみんな違うのに、それが秋葉原っていう町全体を盛り上げてて……そんなこの町が、あたしは好きなんだ」

クラスメイト「そして、この町をもっともっと明るく盛り上げてくれる、μ’sやA-RISEのことも大好きなんだよっ」

クラスメイト「とまあ、自己紹介はこれくらいにして……ってあたし、誰に向かって喋ってたんだろ」ズーン

 ***

【秋葉原市街】

クラスメイト「気を取り直して、秋葉原の町に出撃!」

クラスメイト「今日はよく晴れてるから、神田川の水がキラキラ太陽の光を反射して、とっても綺麗なんだよ」

クラスメイト「揺らめく水面の煌めきに合わせて、あたしの心も踊っちゃうみたい」

クラスメイト「あ、心が躍っちゃう理由はもう一つあってねっ」

クラスメイト「実は、今日の星座占い、一位だったんだっ!」

クラスメイト「雪穂ちゃんは『そんなの気にしたことなかった』なんて言ってたけど、あたしはいつも、ちゃんと運勢の内容まで読んでるんだよ」

クラスメイト「こういうことって、すごく一般論で、誰にも当てはまっちゃうようなことしか書いてないなんて言われるけど」

クラスメイト「あたしはそういうのも必要なことだって思うよ」

クラスメイト「それだけ普遍性を獲得してるってことは、それだけ大事なことってことだもん」

クラスメイト「当たり前になってることほど、あるときぽんっと忘れちゃうことだってあるし」

クラスメイト「あははっ、なんかあたし、哲学者っぽいこと言ってる!?ちょっとカッコいい!?」

クラスメイト「うーん!なんだかますます気分上昇上昇↑」

クラスメイト「とまあどうでも良いことを考えながら歩いてるうちに、なんだか面白そうなものを見つけてしまいましたよ」

クラスメイト「道の向かい側に、あれは……雪穂ちゃん?誰かと腕を組んで歩いてるみたい」

クラスメイト「これは、なんだかスクープの予感!」

クラスメイト「ターゲットに気づかれないよう注意しつつ、接近を試みちゃいましょう!」

クラスメイト「あー、信号待ちがもどかしいっ」

 ***

クラスメイト「よし、接近に成功しました!ターゲットは、今あたしの約10メートルほど先を歩いています」

クラスメイト「雪穂ちゃんの隣にいるのは……あの方はなんとっ!μ’sの高坂穂乃果先輩じゃないですかっ」

クラスメイト「お二人は姉妹のはずですが、まさかあんな関係だったなんて……クラスメイトA、見ちゃいました!」

クラスメイト「それにしても、こんな昼日中から腕を組んで歩いているなんて大胆ですねー!」

クラスメイト「あたしも、あんな風にして一緒に歩ける相手が欲しい!」

クラスメイト「とにかく、しばらく後ろをついて行ってみましょう」

 ***

クラスメイト「おっと、ここで喫茶店に入るようですね」

クラスメイト「そういえば、そろそろお昼時でした。あたしもお腹が空いてきたし、隅の席を確保して、偵察任務続行!」

 ***

【喫茶店】

ミナリンスキー「お帰りなさいませ、お嬢様♪」

クラスメイト「あれ、ここはメイド喫茶でしたか……デートスポットのチョイスとしてはちょっと意外なような?」

ミナリンスキー「今お席をご案内しますね?こちらへどうぞ♪」

クラスメイト「ちなみに、筆者はメイド喫茶に入ったことがないそうです。なのでおかしいところがあっても大目に見てね!って何このコメント!?あたしの口が勝手に動いて……これが、運命石の扉(シュタインズゲート)の選択……」

クラスメイト「というかあのメイドさん、どこかで見たことがあるような……」

クラスメイト「それより、しっかり偵察を続けないとね!ターゲットはあたしの席から斜めにテーブル3つ隔たった窓際の席にいる」

クラスメイト「さっきのメイドさんが応対しに行ったようです」

クラスメイト「あっ、雪穂ちゃんも穂乃果先輩も、顔が赤いですね。ちょっと照れてるんでしょうか」

クラスメイト「でも、恥ずかしそうに笑っています。幸せそうで良いなぁ」

クラスメイト「……注文、取り終わったようですね。メイドさんが奥に入っていきます」

クラスメイト「と思ったらすぐに出て来ました。随分早いですね」

ミナリンスキー「ふんふんふ~ん♪」

クラスメイト「なんだかやけに上機嫌なのが気になりますが……ってー、あれはもしや!?」

ミナリンスキー「♪♪♪」

クラスメイト「少し大きめのグラスが1つに、なぜかストローが2本刺さっています」

クラスメイト「これが巷で噂の、カ、カップルジュース!?」

クラスメイト「雪穂ちゃんたちの席に持っていくようですね。やっぱりあれはデートには欠かせないアイテムなんでしょうか」

クラスメイト「そして、メイドさんがカップルジュースを雪穂ちゃんたちのテーブルに届けたようです!」

クラスメイト「あれ、でもちょっと様子がおかしいような?」

クラスメイト「雪穂ちゃんと穂乃果先輩、二人して真っ赤な顔をしながら受け取りを断ろうとしています」

クラスメイト「注文したものじゃなかったのでしょうか……」

クラスメイト「ですが、あのメイドさんは構わずテーブルにカップルジュースを置きました。お二人のちょうど真ん中に!」

クラスメイト「ということは、これはあのメイドさんの粋な計らいなんでしょうか」

クラスメイト「あ、お二人も観念するしかなかったようです。真っ赤な顔をしながらも、グラスの方に向き直りました」

クラスメイト「でも、なかなか両者とも口をつけようとしませんね……」

クラスメイト「お二人とも、耳まで真っ赤にした状態のまま固まっています」

クラスメイト「さて、先にあのジュースに口をつけるのはどちらなのか!?」

ミナリンスキー「お嬢様?」

クラスメイト「あ、なんでしょう?」

ミナリンスキー「ご注文、お決まりでしょうか?」

クラスメイト「あっ、ちょっと待ってください」アワアワ

クラスメイト「まずい……二人に気を取られてすっかり注文のことを忘れていました……」

 ***

クラスメイト「さて、なんとか注文もし終えたところで、偵察に戻りましょう」

クラスメイト「お二人は先ほどからずっと固まったままの状態のようですが……」

クラスメイト「おっと、ここでお二人に動きが見られました!」

クラスメイト「両者の口が、ゆっくりストローに近づいていきます!」

クラスメイト「どうやら、お二人の間で二人同時に挑もうという契約が交わされたようですね。果たしてこれは……」

クラスメイト「おっと、ついにお二人の口がストローに!」

クラスメイト「これは……少しずつジュースが吸い上げられていく!」

クラスメイト「両者とも、顔が耳まで真っ赤になっているのは先ほどと変わりません!」

クラスメイト「くーっ、これは眼福眼福。まさかこんな光景が見られるなんて、星座占い1位だけあって今日はついてます!」

ミナリンスキー「お嬢様、ご注文のオムライスです♪ケチャップでメッセージを書くことが出来ますが、どうなさいますかっ?」

クラスメイト「おっと、これは定番のオムライス!適当に注文したので何を頼んだかも覚えていませんでしたが、とっても美味しそうですねー」

 ***

クラスメイト「……さて、引き続き偵察任務を続行しますよー」

クラスメイト「どうやら、お二人の元にもお料理が届けられたところのようです」

クラスメイト「ここはやはり、定番のアレが見られるのかっ!?」

クラスメイト「やっぱり、カップルと言えばアレでしょう!ここまできてアレを見せてくれなかったら、すぐにでも二人の所に抗議しに行く所存!そうならないよう、期待していますよー?」

クラスメイト「おっとっ、雪穂ちゃんの手が動いた!そして、先にもまして顔が真っ赤!」

クラスメイト「スプーンに料理を救って、そのスプーンを持ち上げ……しかし自分の口へ持っていこうとはしません」

クラスメイト「躊躇いながらも……緊張しているようですね、手が震えています」

クラスメイト「ですが、そのスプーンの先をゆっくりと穂乃果先輩の方へ向けて……」

クラスメイト「スプーンが穂乃果先輩の口元に差し出される」

クラスメイト「そして!雪穂ちゃんの口がわずかに開いて、何か声を発しているようです!」

クラスメイト「ここからでは聞こえませんが……間違いありません。彼女が発した言葉は間違いなく『あーん』!」

クラスメイト「キタキタキター!そして、穂乃果先輩の口がゆっくりと開かれ……」

クラスメイト「ぱくっ。食べました、食べましたよっ!雪穂ちゃんのスプーンから、穂乃果先輩が料理を食べました!!」

クラスメイト「くーっ、そして、穂乃果先輩の顔も真っ赤です!」

クラスメイト「これが青春でしょうか……見ているこっちまで恥ずかしくなってきます///」

クラスメイト「あっ、今度は穂乃果先輩が雪穂ちゃんに食べさせてあげるようですよ」

クラスメイト「先にあーんをしてもらった余裕からか、穂乃果先輩の方が先ほどの雪穂ちゃんより少し落ち着いているようです」

クラスメイト「顏は赤いですが、スプーンを持つ手は安定感があります」

クラスメイト「むしろ雪穂ちゃんが心配ですねー。もうこれ熱暴走してるんじゃないか!?ってくらい顔が真っ赤です」

クラスメイト「ゆっくりとスプーンが雪穂ちゃんの口元に近づいていきますが……」

クラスメイト「雪穂ちゃんは、引き結んだ唇をなかなか開こうとしません」

クラスメイト「よっぽど恥ずかしいんでしょうねー。まああたしがもしあの立場でもそうなるでしょう」

クラスメイト「そんな雪穂ちゃんを、穂乃果先輩がじっと見つめています」

クラスメイト「わずかに不安げに揺れる瞳、しかしその瞳は決して雪穂ちゃんを捉えて離さない」

クラスメイト「そしてその視線についに観念したのか、雪穂ちゃんの口がゆっくり開かれて……」

??「なにしとるん?」

クラスメイト「はひ!?」ガタッ

??「雪穂ちゃんの、お友達?」

クラスメイト「は、はいっ!」オロオロ

??「覗き見とは感心せんねー」

クラスメイト(何者!?しかし、なにかこの人からただならぬオーラを感じるっ)

クラスメイト「あ、あのっ」

希「東條希。音ノ木坂学院の3年生。穂乃果ちゃんとは、μ’sで一緒に活動してる仲間なんよ」

クラスメイト「希……さん?あなたが!?」

希「ウチのこと、知っとるん?」

クラスメイト「は、はい!勿論です!あたし、μ’sは大好きですから!」

希「応援してくれてるんやね、ありがと」

クラスメイト「それにしても、まさかお会いできるなんて……光栄の至りです!」

希「そんな畏まらんといて」

クラスメイト「は、はい!それで、その希さんが、どうしてこんなところに?」

希「決まってる。雪穂ちゃんと穂乃果ちゃんが上手くやってるか、様子を見に来たんよ」

クラスメイト「そうだったんですか。でもなぜ?」

希「ウチが二人の仲を取りもったんや。せやから、やっぱり気になって……」

クラスメイト「さすが希さん!おかげで、お二人はすごく幸せそうです」

希「ウチのおかげやない。二人が頑張ったからや。ウチは少し後押ししただけ。それも、ある人の助けがなければ出来んかったことやし」

クラスメイト「希さんは、とっても謙虚ですね。やはり聞いていた通り、素晴らしい方です!」

希「そんな大層なものやないんやけど……」

希「なんにせよ良かった。あの様子なら、なにも心配いらないみたいやね」

クラスメイト「はい!先ほどから見ていましたが、これでもかってくらい甘々で……」

希「ウチは帰るよ。あまり長居して見つかってしまっても野暮やし」

クラスメイト「待ってください!あの……連絡先、教えてもらってもいいですかっ?」

希「ええよ。雪穂ちゃんのお友達やろ?だったら、いつでも連絡してくれて良いからね」

クラスメイト「ありがとうございます!」

希「じゃあ、またね。野次馬のほどほどにしとき?」

クラスメイト「はい!」

 ***

クラスメイト「まさかの希さんの連絡先をゲット!」

クラスメイト「μ’sの中でもあたしが最も尊敬していた人の連絡先が手に入るなんてっ」

クラスメイト「ホントに、今日は怖いくらい運が良い日だよっ」

クラスメイト「さて……あたしも、野暮にならないうちに店を出ようっと」

 ***

クラスメイト「こんなに充実した休日は久しぶりだったな」

クラスメイト「今夜はきっと、とっても良い夢が見られそうだよっ」

おわり

最初はなかったのですが、おまけエピソードを追加したためエピローグがやけに長くなってしまいました。
穂乃果と雪穂のイチャラブシーンを追加しておきたいということと、折角Part05で登場させたオリキャラであるクラスメイトを無下にしたくないと思ってしまってつい……

長々と最後までお付き合いいただきありがとうございました!
では、また会う日まで。

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