忍者ブログ

歩くんですの箱 SS置き場

躍動感を表現するにはどうすればいいんだろう……と日々考え中。

【ラブライブSS】のぞえり Part05

Part05 (Part04の続きです)
【<翌日・昼休み>学校・教室】

亜里沙「ふんふんふ~ん♪」

雪穂「亜里沙、随分と機嫌いいね……」

亜里沙「ふっふっふっ、高坂くん!」

雪穂「なんでありましょうか絢瀬課長!」

亜里沙「実は、非常に有力な情報を入手してな」

雪穂「はっ、一体なんでしょう!?」

亜里沙「実は、お姉ちゃんが好きな相手が希さんだったの!」

雪穂「そうでありましたか!って、それホントなの亜里沙!?」

亜里沙「うん。まさか両想いだったなんて!」

雪穂「これは一気に話が進みそうだね!」

亜里沙「と思ったんだけど、お姉ちゃんも奥手だから……」

雪穂「……あー、希さんも自分からは動きそうにないし」

亜里沙「という訳で、やっぱり手助けが必要だと思うんだけど」

雪穂「手っ取り早いのは、両思いだってことを二人に打ち明けちゃうことじゃない?」

亜里沙「うーん……、でもそれはなんとなくフェアじゃない気がするの」

雪穂「そうだよね……。何かいい案ある?」

亜里沙「うーん、私はそういう経験ないから……。雪穂は何かないの?穂乃果さんと付き合ってるんだし、なにか思いついたりしない?」

雪穂「私は希さんに言われて自分で告白したのがきっかけだから、やるとしたら希さんを説得して告白してもらうのが一つの手なんだけどね……」

亜里沙「そういう言い方するってことは、あんまり乗り気じゃないの?」

雪穂「うん……そういうのはなんか違う気がする」

亜里沙「じゃあお姉ちゃんを説得するとか……これも同じことだよね」

雪穂「うーん……」

亜里沙「……」

雪穂「あ、分かった!」

亜里沙「何か思いついたの!?」

雪穂「私たちで分からないなら、頼れる年長者に相談すればいいんだよ!」

 ***

【次の休日・矢澤家】

雪穂「……というわけで、ご協力願えませんでしょうか」ペコリ

亜里沙「よろしくお願いします」ペコリ

にこ「はぁ……突然押しかけてきたと思えば、何てこと言い出すのよ。第一、にこの家の場所をなんであんた達が知ってるのかしら」

雪穂「それは、お姉ちゃんに聞いて……」

にこ「穂乃果?……ああ、そういえば一度、みんなで押しかけてきたことがあったわね」

雪穂「ちょっとアイデアをいただけるだけでいいんです。ですから、ぜひよろしくお願いします」ペコリ

にこ「お願いされてにこが頷くと思うの?」

亜里沙「ごめんなさい……。でも、お姉ちゃんと希さん以外で一番年上の先輩がにこさんだったので、頼りになるかなって思ったんです」

にこ「はぁ……。いい?アイドルは恋愛禁止なのよ。部内恋愛なんて許すわけないじゃない」

雪穂「うっ、ごめんなさい」ドゲザ

にこ「なっ、なんでそんなに恐縮してるのよ!?」

雪穂「いえ、私の罪深さゆえ……」

にこ「よく分からないけど、土下座はやめてちょうだい。こっちが申し訳なくなるから」

雪穂「はい。仰せのままに」

にこ「……まあいいわ。とにかく、にこに相談するのはお門違いよ。他を当たってちょうだい」

亜里沙「止めないんですか?」

にこ「ん?なにが?」

亜里沙「私たちは、お姉ちゃんと希さんをくっつけようとしてるんです。それを止めようとはしないんですか」

にこ「そうね……あくまであなた達が勝手にやってることだもの。私は首をつっこんだりしないわ」

亜里沙「私たちのこと、見逃してくれるんですね」

にこ「私はあんた達がやってることを何も知らないし、あんた達もにこのところに相談しに来たなんて事実はない。……そういうことよ」

雪穂「分かりました。今日はありがとうございました」

にこ「そういうお礼も無しよ」

雪穂「では、失礼します。突然押しかけてしまって、ご迷惑をお掛けしました」

亜里沙「ごめんなさい。では、失礼します……」

 ***

亜里沙「本当に良かったのかな……」

雪穂「よく分からないけど、見逃してくれるって言うんだから、良いんじゃない?」

亜里沙「うーん。あんなにアイドルが好きで、熱心な人なのに……でもきっと、にこさんにも私たちには分からない事情があるんだよね」

雪穂「そうだね。それより、次の作戦を考えないと」

亜里沙「にこさん以外で頼れる先輩……」

ことり「ちゅん♪」

雪穂「なっ、こんなところにことりさんが!」

亜里沙「どうしてここに!?」

ことり「たまたまだよ。呼ばれた気がしたから、姿を現したの♪」

雪穂「なんて都合のいい展開……」

亜里沙「あの、実は相談に乗ってほしいことがあるんです」

ことり「ん、なにかな?なんでも言ってくれたまえー」

雪穂「実は、希さんと絵里さんをくっつける方法を考えてるんですけど、いい方法が思いつかなくて……」

亜里沙「ごめんなさい。μ’sは恋愛禁止なの知ってるんですけど……」

ことり「ううん、ぜんぜんおっけー、だよ♪現にほら、ねえ……」チラッ

雪穂「うぅ……」

ことり「とにかく、ことりにお任せあれ!」

雪穂「なにかアイデアがあるんですか!?」

亜里沙「教えてください!!」

ことり「うん!その名も『遅刻寸前で大慌て!出会いがしらに偶然衝突』作戦!」

雪穂「何となく名前から想像つきますけど……」

亜里沙「それは一体、どういう作戦なんですか!?」

ことり「うーんっとね、まず、二人が学校に向かう時に、上手く足止めをして時間を稼ぎます」

亜里沙「なるほど……お姉ちゃんの方は、私が時間稼ぎをすればいいんですね」

雪穂「でも、希さんの方は……」

ことり「私が『明日、一緒に学校に行こう?』ってメールで誘い出して連れてくるよ」

雪穂「ことりさんって、希さんとよく一緒に学校に言ってるんですか?」

ことり「ううん、一回もないよ」

雪穂「それだと、いきなり誘われたりしたら変に思われるんじゃ……」

ことり「うーん、疑問には思うかもしれないけど、友達だし、そういうこともあるかな?くらいで済むと思うよ」

雪穂「ならいいんですが……。それで、私は何をすればいいんですか?」

ことり「雪穂ちゃんには、連絡の係をお願いするよ」

雪穂「それは?」

ことり「順番に説明するね?まず……」

…………

ことり「……ということ、質問はあるかな?」

亜里沙「хорошо!カンペキな作戦だと思います!」

雪穂「う、うん……」

雪穂(ことりさんが説明した作戦をまとめると、こういうこと)

雪穂(まず、ことりさんが希さんの家の前で待機。希先輩が家を出てきたら亜里沙にメールで連絡)

雪穂(連絡を受け次第亜里沙は絵里さんと一緒に家を出る)

雪穂(ことりさん、亜里沙は、それぞれ住宅地の一角にあるとある小さな交差点の近くまで誘導する)

雪穂(誘導する場所は、これから現場に行って確認する)

雪穂(交差点の位置は、希さん、絵里さんが同時刻に家を出てだいたい同時に着くように、両地点のほぼ中間に設定している)

雪穂(私はその交差点で待機。希さんと絵里さんが位置についたところで、ことりさんと亜里沙にメールで合図を送る)

雪穂(その瞬間、ことりさんと亜里沙は時計を示して『あっ、もうこんな時間、ほら!急がないと!』みたいな台詞で二人を急かして、同時に走り出す)

雪穂(最初は時間ぎりぎりになるまで時間稼ぎをする計画だったが、不自然に時間を稼いでもおかしいので時計の方を予めずらしておくという作戦になった)

雪穂(いきなり走り出した二人を追う形で、希さんも絵里さんも走り出す)

雪穂(そして、ほぼ同時に交差点に辿り着いた希さんと絵里さんの二人が思いっきり衝突)

雪穂(あまりのことに驚きつつも、二人は互いのことを意識しつつ、一緒に仲良く学校へと登校)

雪穂(学校でも朝起きた出来事が忘れられず、二人は互いを意識し続け、そして最後には……)

雪穂(うーん、ダメな予感しかしない……)

ことり「じゃあ、今から現場の確認に行くよ♪失敗しないように、しっかり段取りを確認しておくこと!」

 ***

【交差点】

ことり「希ちゃんはこっちの道、絵里ちゃんはそっち側の道から走ってきて、この交差点で出会いがしらの衝突をします」

ことり「ことりは、希ちゃんをこの辺りまで誘導して待機することにするよ」

亜里沙「じゃあ、私はこっちの道の、この辺りまでお姉ちゃんを連れてきて待機すればいいんですね」

雪穂「私は、交差点の、ちょうど二手の道からは死角になる位置から希さん、絵里さんが所定位置に着くのを確認します」

ことり「よろしい。じゃあ、現場の確認はオッケーだね♪」

ことり「作戦決行は明日!今日は早く寝て、寝坊しないように!」

 ***

【<夜>高坂家】

穂乃果「雪穂、もう寝ちゃうの?」

雪穂「うん、明日早く起きないといけないから」

雪穂「お姉ちゃんも、早く寝た方が良いよ。明日は学校なんだから」

穂乃果「うー、分かってるけど、こんなに早く寝ることないじゃーん」

雪穂「私は、明日の朝ちょっと用事があるの」

穂乃果「むぅ……なんだか、最近雪穂冷たいよ。今日だって朝からどっか出かけちゃうし」

雪穂「最近、ちょっと忙しいだけだから、そんなにむくれないでよー」

穂乃果「ことりちゃんだって、明日は一緒に学校に行けないって言いだすし」

雪穂「」ドキッ

穂乃果「みんな、穂乃果のことなんてどうでもいいんだ……」イジイジ

雪穂「そんな訳ないじゃん!……ほら、お姉ちゃん」

穂乃果「え?なに?」

雪穂「いつもやってるでしょ?お休みのキス、だよ」

穂乃果「雪穂!」

雪穂「んっ、チュッ。……じゃあ、おやすみ、お姉ちゃん」

穂乃果「うん、おやすみ~雪穂!」


Part06へ続く

拍手[0回]

PR