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歩くんですの箱 SS置き場

躍動感を表現するにはどうすればいいんだろう……と日々考え中。

【ラブライブSS】のぞえり Part04

Part04 (Part03の続きです)
【<翌日・昼休み>学校・教室】

雪穂「絢瀬くん」

亜里沙「はっ、なんでしょう高坂部長!」

雪穂「うむ。実は、某所より有力情報を入手してな」

亜里沙「それは、何でありましょうか?」

雪穂「それはずばり!希さんが、絵里さんに恋愛感情を抱いているとの情報である!」

亜里沙「そうでありますか、って、え~!?希さんが、お姉ちゃんに!?」

雪穂「まー、もしかしたらそうなのかなぁ、とは前から思ってたんだけどね」

亜里沙「お姉ちゃんにも、ついに春が……」

雪穂「でも、希さんはまだ気持ちを伝える覚悟が出来てないみたいなんだよね」

亜里沙「あの希さんでも、躊躇うことってあるんだね……」

雪穂「だから、希さんの恋が実るように、私たちでサポートをしたいなーって思って」

亜里沙「хорошо(ハラショー)!それ、私も協力するよ!」

雪穂「ホント!?ありがとう亜里沙!」

雪穂「では、のぞえり応援プロジェクト、いざ始動!」

亜里沙「オー!」

雪穂「それで、早速だけど作戦会議だよ」

亜里沙「うん、善は急げ、だよね!」

雪穂「まずは、絵里さんが希さんのことをどう思ってるのかが分からないとね」

亜里沙「うーん、どうなのかなぁ……」

雪穂「亜里沙、絵里さんから何か聞いてない?」

亜里沙「うーん、特にはなにも聞いてないけど……」

雪穂「そっか……」

亜里沙「あ、でもちょっと前まで、お姉ちゃんは希さんのことよく話してたよ」

亜里沙「『それで、希がね~』って、すっごく嬉しそうに」

雪穂「なるほど。これは脈ありかも知れないね……」

亜里沙「それに、ちょっと前にお姉ちゃんが私に相談してきた内容からすると、お姉ちゃんの好きな人は女の人みたいだし、もしかしたら、それって希さんのことなのかも!」

雪穂「おお、これはかなりいい線いってる!?亜里沙、もう少し、絵里さんから情報を聞き出せないかな?」

亜里沙「あ、うん……やってみるよ。上手くいくかは分からないけど……」

 ***

【<夕方>神田明神】

雪穂「希さん、こんにちは」

希「今日も来たん?いつもありがとうね」

雪穂「もう毎日来ないと落ち着かなくなっちゃいました。それに、今は希さんのこと、すごく気になりますから」

希「ウチのことは心配せんでいいのに……」

雪穂「そんな訳にはいかないです。希さんの恋を応援するって決めたんですから!」

希「恋って……ウチ自身もエリチのこと好きなのかまだ分かってへんのに……」

雪穂「はいはい。それで、いつ告白するんですか?」

希「雪穂ちゃん、ウチの話聞いてた?」

雪穂「すごーく、よく聞いてますよ」

希「そうは思えへんのやけど……」

雪穂「絵里さんはスタイルも良くて、美人だし、それでいてカッコいいので、すごく人気があるんです。だから、告白するなら早い方が良いと思いますよ?油断していると他の人に取られちゃうかも」

希「やっぱり全然聞いてへんやん!」

雪穂「希さん。自分に素直になって下さい。じゃないと、いつまでも苦しいままだと思います」

希「うっ」メソラシ

雪穂「……ごめんなさい。余計なお世話だっていうのは分かってるんです」

希「ううん、そんなことない。気にせんでええよ」

雪穂「いえ、本当は、他人が踏み込んじゃいけないところなのだと思います。だから……希さん自身が本当はどうしたいのか、良く考えて決めてください。希さんがどんな道を選んだとしても、私は歓迎します」

希「雪穂ちゃん……」

雪穂「しばらく、ここに来るのは止めにします。でも、私は希さんのこと、陰でずっと応援してますから」

希「ちょっと待って。毎日ここに来ないと落ち着かないんやろ?」アワアワ

雪穂「……きっと、そんなに長い期間にはならないと思いますから」

希「……分かった。来たくなったら、いつでもまた来てな」

雪穂「はい、もちろんです!それと、私が必要になったらいつでも呼んでくださいね」

希「雪穂ちゃん、ごめん……」

雪穂「希さんは謝らなくていいんですよ。全部、私の我儘ですから」

雪穂「では、私はもう行きます。希さんの恋が叶うこと、願っていますから」スタッ

希「あっ、雪穂ちゃん。待って!」

希(行ってもうた……)

希(雪穂ちゃん、幻滅したやろな……)

希(人には『自分の気持ちに素直になれ』なんて言っておいて、ウチは自分の気持ちから目をそらしてばっかりで……)

希(ホンマに情けないな、ウチ……)

 ***

雪穂(希さんは私に負い目を感じてる……そのことに気づいた)

雪穂(そんな必要ないのにね。希さんがいたから、私は自分の気持ちを受け入れることが出来た。お姉ちゃんと恋仲になることが出来た)

雪穂(だから、私は希さんに感謝こそすれ、負い目を感じさせることなんか何もないのに)

雪穂(でも、今の希さんは、自分の気持ちから目を逸らしたままでいる)

雪穂(私に向かって言ったことと、今の希さん自身の行動との矛盾が、希さんに罪悪感を抱かせているんだ……)

雪穂(これ以上私が希さんに会っても、希さんを追い詰めるだけになるかも知れない)

雪穂(希さん自身の為じゃなく、私のために絵里さんへの告白を強硬するかも知れない)

雪穂(それじゃダメなんだ。私は、そんな結末を望んでいない)

雪穂(だから、希さんに直接会うのを敢えて避けることにした)

雪穂(でも、それは、希さんと絵里さんをくっつけるのに協力するのを止めるって意味じゃない)

雪穂(プロジェクトはまだ始まったばかりなんだから)

雪穂(これから、私たちが実行する数々の作戦が二人を次々と襲うことになるから、覚悟しといてくださいね!)

 ***

【<夜>絵里・自宅】

亜里沙「」ソーッ、ソーッ

亜里沙(忍び足でお姉ちゃんの部屋の前まで来ました)

亜里沙(どうも、いざお姉ちゃんとお話をしようとすると、やっぱりまだ緊張しちゃいます……)

亜里沙(亜里沙、勘違いのことは忘れて、しっかりするのよ!)

亜里沙「スー、ハー、スー、ハー」(深呼吸)

ドア「ガチャ」

絵里「亜里沙?どうしたの?」

亜里沙「ひゃあ!?ほ姉ひゃん!?」

絵里「ドアの外に亜里沙の気配がしたから。そんなところに突っ立って、何してるのよ?」

亜里沙「気配とか分かるの!?」

絵里「たった一人の、大切な妹だもの♪」

亜里沙「あ、あう///」

絵里「あら、赤くなっちゃって、可愛い♪」

亜里沙「お姉ちゃん、私のことからかってるでしょ」

絵里「あら、なんのことかしら~?」

亜里沙「ぐぬぬ……。それよりっ、今日はお姉ちゃんにお話があるの!」

絵里「そうなの?じゃあ、とりあえず部屋に入って?」

亜里沙「うん」

ドア「ガチャ」

 ***

絵里「それで、話しって?」

亜里沙「お姉ちゃん、この間、好きな人がいるって言ってたよね?」

絵里「えっ!?ち、違うわよ、あれは例え話よ例え話」

亜里沙「その人って、女の人なんだよね?」

絵里「そ、そういう例え話だったわね」アセアセ

亜里沙「その女の人って、希さんのこと?」

絵里「なっ、なんで知ってるのよ!!じゃなくてーっ///」

亜里沙「хорошо!やっぱりそうだったんだね!」

絵里「た、例え話だって言ってるじゃない?亜里沙は、もーすこし日本語の勉強をした方が良いと思うわ」

亜里沙「お姉ちゃん、希さんのこと好きだったんだ。良かったぁ」

絵里「なっ、なにが良かったのよ!?」

亜里沙「あとは私たちに任せてね、お姉ちゃん!」

絵里「ちょっと、どういうことよ~っ!?」

Part05へ続く

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