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歩くんですの箱 SS置き場

躍動感を表現するにはどうすればいいんだろう……と日々考え中。

【ラブライブSS】のぞえり Part01

一作前に「穂乃果×雪穂」というSSを書きました。
今回のSSは、一応それの続きになります。が、別にそちらは読んでいなくても構いません。

が、一応知らないと分からない設定が一部あるので、必要な部分のあらすじだけ書いておきます。

姉の穂乃果に恋をした雪穂だが、その想いは果たされないものだと諦め、その心を抑え込もうとする。しかし、希や亜里沙の言葉を聞くうち、雪穂は自分の想いに真正面から向き合うことに決め、穂乃果に告白する。その想いは実り、雪穂と穂乃果は付き合うことになった。

なお、今回のSSの時間軸は穂乃果たちが高2の秋頃という設定です。時系列順に並べますと

【SS】穂乃果×雪穂 → 今回のSS → 穂乃果×雪穂&ことばなafter-story(マリン氏作)

ということになります。

全11回に分けて公開する予定です。思った以上に長くなってしまいましたが、最後までお読みいただけるとうれしいです。

Part01
【<夕方>神田明神】

希「うーん……もう一回やってみよ」

希「……」

希「うーん……やっぱりアカンかぁ」

希(最近、タロット占いの結果が芳しくないんよなぁ)

希(今も何回かやってみとるんやけど、いずれもあまりいい結果と違った)

希(どうも、気がかりを晴らせってことみたいやけど……)

希(ウチの気がかかりって……)

希(心当たりがないわけやない。いや、むしろこれのことやろな……)

希(でも……)

希「はぁ……」

雪穂「最近、よく溜息ついてますね」

希「雪穂ちゃん!?来てたんやったら声掛けてくれたらええのに」

雪穂「いえ、なんだかすごく真剣な目でタロットカードを広げていたので、声かけ辛くて……」

希「ウチ、そんなに声かけ辛い空気出してたん?」

雪穂「ええ。すごかったですよ」クスッ

希「そうなんか……。ところで、雪穂ちゃんの方は最近どうなん?」

雪穂「どう、とは?」

希「決まってるやん。穂乃果ちゃんとのこと」

雪穂「やっぱそのことですよね……。はい、上手くいっていますよ」

雪穂「もう、お姉ちゃんたら私がお風呂に入ってたら一緒に入ろうとしてくるんです!」

雪穂「いきなり浴室のドア開けて『あれ?雪穂いたの?あはは、まさか入ってると思わなくって……てへっ♪』とか白々しく言いながら乱入してきて……」

希「なんや、ラブラブやん。これなら二人の仲を取り持った甲斐あったで」

雪穂「それがもう、ダメって言ってるのにほぼ毎日ですよ?ホント聞き分けのないお姉ちゃんなんだから」

希「でも、雪穂ちゃんだって満更でもないんやろ?」

雪穂「それはまあ、そうですけど……///」

希「それで?浴室で二人っきりで何するん?」ニヤニヤ

雪穂「そっ、それは……何てこと聞くんですか言える訳ないですよっ!///」

希「ほう?つまり人には言えないようなことをしていると」

雪穂「まっ、毎回じゃないですよ!?時々そういうこともあるってだけで……あーもう!察してくださいっ///」

希「うんうん。あんまり根掘り葉掘り聞くのも無粋やもんなぁ。二人がラブラブだってことが分かっただけでウチは満足やで」ニコニコ

雪穂「そうやって妙に訳知り顔なの止めてくださいよーっ///」

希「って、惚気てしまってすみません」

希「全然かまへんよ。むしろ、二人の仲を持ったウチとしてはそういう話が聞けるのは嬉しいんやで?」

雪穂「ならいいんですけど。それより、希さん、何か悩んでるんですか?」

希「え?悩み?」

雪穂「はい。さっきもですけど、最近よく溜息をついているのを見かけるものですから」

希「……毎日ここに来てくれる雪穂ちゃんにはバレバレかぁ」

希(雪穂ちゃんは、穂乃果ちゃんと付き合いだした後もここに毎日足を運んでくれとる。しかもそれは、以前のように自らの想いを断ち切りたいからやない。もっと二人の絆を深めたいって思ってお祈りしてくれている。だから、ウチにとってはホンマに嬉しいんや)

雪穂「私、希さんの役に立ちたいです。だって、希さんは私のことを助けてくれました。今がこんなに幸せなのは、希さんのおかげなんです」

雪穂「だから……希さんにも幸せにいてほしい。そのために私が少しでも力になれるなら、なりたいって思うんです」

希「ありがとう。もしかしたら、相談に乗ってもらうかも知れんけど、その時はお願いしてもええかな?」

雪穂「もちろんです!いつでも待ってますよ」

 ***

【<夜>絵里・自宅】

絵里「……」

亜里沙「お姉ちゃーん。お夜食持ってきたよ?受験勉強大変だろうけど、あんまり無理しないでね……」

絵里「……はぁ……」

亜里沙「お姉ちゃん?」

絵里「……ん?亜里沙?」

亜里沙「あ、やっと気づいた。どうしたの?最近そうやってぼーっとしてること多いよね」

絵里「あら、そうかしら……」

亜里沙「疲れてるんじゃない?毎日μ’sの練習があるし、夜も遅くまで勉強してるから」

絵里「そうね……ちょっと疲れが貯まってるのかも」

亜里沙「本当に無理しないでね。お姉ちゃん、昔からよく一人で抱え込んじゃうところあるから」

絵里「そういうつもりじゃないんだけど……ごめんね。心配掛けちゃって」

亜里沙「ほら、そういうところだよ。もうちょっと頼ってくれた方が嬉しいのに……」

絵里「いつも亜里沙には十分助けられてるわよ」クスッ

亜里沙「そうかなぁ……。本当に何かあったら相談してね。私は、いつもお姉ちゃんの味方だから」

絵里「ありがとうね、亜里沙」

 ***

【<翌日・昼休み>学校・教室】

亜里沙「……というわけで、お姉ちゃんの元気がないんだよ」

雪穂「そうなんだ……。ちょっと心配だね。私からも、希さんとかお姉ちゃんに聞いてみるよ。絵里さんのこと」

亜里沙「ありがとう。じゃあ、お願いするね」

雪穂「元気がないと言えば、希さんも最近元気が無さそうなんだよね」

亜里沙「そうなの?何か悩んでるのかな」

雪穂「悩んでることがあるなら相談してって言ってるんだけど、今のところ何も教えてはくれないんだ」

亜里沙「うーん。お姉ちゃんも希さんもってなると、μ’sで何かトラブルがあったのかな……」

雪穂「そうかも……でも、それにしてはお姉ちゃんはいつも通りだし」

雪穂・亜里沙「「うーん」」

 ***

【<夜>絵里・自宅】

絵里「亜里沙、ちょっといいかしら?」

亜里沙「うん。どうしたの?お姉ちゃん」

絵里「……本当に、亜里沙を頼ってしまっていいの?もしかしたら、亜里沙にとても迷惑を掛けてしまうかも知れないわよ?」

亜里沙「そんなの全然気にしないで?私だって、今まで沢山お姉ちゃんに迷惑かけたこともあったと思うし、お互い様だよ」

絵里「亜里沙は良い子ね。あなたのことを迷惑だなんて思ったこと、一度もないわよ?」

亜里沙「私も、お姉ちゃんのこと迷惑だなんて思ったこと一度もないよ」

絵里「そう……。じゃあ、これが最初の迷惑になるかも知れないわね」

亜里沙「なにかな?」

絵里「例えばだけど……亜里沙に好きな人が出来たら、どうする?」

亜里沙「私?うーん、やっぱりその人に想いを伝えたいって思うかな」

絵里「その対象が、同じ女の人だったとしても?」

亜里沙「」ブフォー

亜里沙「……えっ?お姉ちゃん、女の人が好きなの!?」

絵里「あっ、いや、例えばの話よ、例えばの」アセアセ

亜里沙(女の人が好きって……あれ、もしや)

 ~~~回想~~~

 雪穂「もし、亜里沙が絵里さんから『亜里沙、好きよ。付き合って』って言われたらどうするの?姉がそういう気持ちを持ってることを知って、亜里沙は平気でいられるの?」

 ~~~~~~~~

亜里沙(えっ、まさかこれが現実に!?)

亜里沙(と、いうことはつまり……)

 ~~~~~~~~

絵里『亜里沙……、実は私、ずっと前から、あなたのことが好きだったの。それは姉妹としての好きってことだけじゃなくて、亜里沙を恋愛対象として見ていた』

亜里沙『え?……え?』

絵里『ごめんなさい。実の姉からこんなことを言われるなんて、気持ち悪いわよね』

亜里沙『いや、あの……』

絵里『でも、もう我慢できないの。ねえ、亜里沙……』

亜里沙《お姉ちゃんの白くて綺麗な指が、私の頬に添えられる》

亜里沙《突然のことに驚いて身動きが出来ない私》

亜里沙《少し上気して赤く染まった頬。わずかに潤んだ瞳》

亜里沙《毎日顔を合わせているのに、今この瞬間のお姉ちゃんの顔はいつもよりやけに大人びて……》

亜里沙《不覚にも私はそんなお姉ちゃんの表情に見惚れてしまっていた》

絵里『ごめんね……。今だけでも、こんな罪深い姉を許してくれないかしら』

亜里沙《そうっと、お姉ちゃんはゆっくり顔を近づけてくる》

亜里沙《わずかに湿った桜色の唇が、少しずつ迫ってきて……》

亜里沙《私は、思わず目を瞑ってしまう》

亜里沙《甘美な背徳感に今にも心臓が飛び出そうなくらいドキドキして……》

亜里沙《そしてついにお姉ちゃんの唇が、ゆっくりと私の唇に押し付けられる……》

 ~~~~~~~~

亜里沙(なんてことに!)

亜里沙「あ、あの……私、お姉ちゃんが妹萌えとかでも、絶対変な目で見たりとかしないからっ!」

絵里「妹萌え?何の話?」キョトン

亜里沙「あ、あれ?違うの?」

絵里「……?もちろん、亜里沙のことは好きよ」

亜里沙「はわわっ///」

絵里「それで、本題なんだけど」

亜里沙「ごっ、ごめんねお姉ちゃん。私、ちょっと急いでやらなきゃいけない宿題があるの思い出したからっ」ダッ

ドア「バタン」

絵里「……一体どうしたのかしら?」

 ***

【<翌日・昼休み>学校・教室】

亜里沙「……ってなことがあって、私、どうしたらいいのかなぁ?」

雪穂「姉妹同士の恋愛なんてよくあることなんだし、気にしなくて良いと思うよ」

亜里沙「うん、雪穂のことを見てると、だんだんそんな気がしてくるよ……」

雪穂「だから、付き合っちゃったらいいんじゃない?」

亜里沙「いやでも、私お姉ちゃんのこと、そんな風には見れないよ……」

雪穂「なんで?」キョトン

亜里沙「いや、そこは普通疑問に思うところじゃないよ……」

雪穂「それで、亜里沙は絵里さんのことどう思ってるの?」

亜里沙「うーん。お姉ちゃんのことは好きだけど、それは姉妹として意味だよ。だから、お姉ちゃんが私の恋人とか、そういうのは想像つかないな……」

雪穂「亜里沙にその気持ちがないなら、はっきりそう伝えた方が良いと思うよ」

亜里沙「でも……」

雪穂「確かに、その時は相手を悲しませることになるだろうけど、だからって無理して付き合ったら、後でもっと辛くなると思う」

亜里沙「そうだよね……。相談に乗ってくれてありがとう。私、お姉ちゃんに正直な気持ちを伝えるよ」

雪穂「うん……頑張って!」


Part02へ続く

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