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歩くんですの箱 SS置き場

躍動感を表現するにはどうすればいいんだろう……と日々考え中。

【ラブライブSS】ことり「赤点取っちゃった……」Part04(最終Part)

Part04 (Part03の続きです)
凛は、小さい頃はとっても生意気な子供だった。

幼稚園に上がる前にはもう字を書くことが出来たし、計算だって小学生レベルの算数だったら簡単にできていた。だから、小さい頃から、天才少女ともてはやされていた。

「凛ちゃんはホントに賢いねぇ」

それが、近所のおばちゃんの口癖だった。
誰もが口々に凛のことを、頭がいい、賢い、天才だと言った。

だけど、そんなことを言われてもちっとも嬉しくはなかった。

頭がいいからと両親にあちこちに連れまわされて、いろんな知育やら訓練やらをやらされた。
おかげで近所の友達と遊ぶ機会なんてまったくなかった。
凛は、たった一度の幼少期を、大学教授やお医者さんなど、いろんな領域の権威に囲まれて過ごした。

今思えば、両親だって本当はそんなことしたくなかったのかも知れない。
けれど、きっと彼らにしか分からないプレッシャーがあったのだと思う。
「お宅の子は天才なのだから、その才能を潰しては勿体ない」とどこへ行っても言われ続ける重圧は、凛には想像することさえできない。

凛の学力は日に日に上がっていった。
幼稚園を卒業する頃には、高校レベルの微分積分を楽にこなしていた。
でも、当時の凛は思った。
そんなことがなんだというのかと。
みんなは、凛のことを賢い、天才だと言う。
でも、それはあくまで凛と同世代の子どもたちと比較してのことではないか。
高校生が高校レベルの微分積分をやったところで、誰も褒める人はいない。
誰にでもできることを、凛は他の人より少しだけ早く出来るようになっただけのことだ。
凛よりもはるかにすごいことができる大人は五万といる。
だというのに、凛の周りの大人はこぞって凛のことをもてはやし続けた。

馬鹿馬鹿しいと思った。
だから凛は、周りの大人を決して敬おうとしなかった。
微分積分が出来たところで、所詮はただの幼稚園児だったから、他人の苦労なんて理解できるはずもなかった。
大人たちからすれば、凛はとても生意気な子どもに映っただろう。
事実その通りだったのだから、反論しようとも思わない。

幼稚園の頃は、まだ凛と普通に接してくれる子がいたけれど、小学校に上がってからは凛と会話しようとする子は誰もいなくなった。一つには、凛があちこちの大学やら病院やらの研究施設の実験プログラムに参加させられて、あまり小学校に登校することができなかったせいもある。
そのこともあってか、みんな凛のことを「人とは違う子」だと思って避けたがっているようだった。
凛は、いつもテストでは満点だったから、周りの子も凛のことを「すごいね」「頭いいね」と口々に言った。
その言葉を聞くたびに、凛は、自分と周りの子たちとの間に壁が隔たっているのを感じた。
中には、心無い言葉を投げつけてくる子もいた。
それだけじゃなくて、実際に危害を加えられたりもした。
誰も友達がいなくて、たった一人で学校に通い続けては、繰り返し嫌がらせを受ける日々が続いた。

小さい頃からずっと嫌だった実験プログラムへの参加が、いつしか凛にとっての唯一の救いに変わっていた。
どうしてかっていうと、少なくとも実験に参加している間は誰も凛を傷つけたりしないからだ。

ある時、とある国立の学院に呼ばれて一週間くらいそこで実験プログラムに参加したことがある。
内容は、他でも散々やらされたような知能テストとか、グループを組んでいろんな課題に取り組むことで集団行動の能力を測るテストといったありきたりなものだった。
そのプログラムには他にもたくさんの子どもたちが参加していたんだけど、その中にとっても印象に残った子がいた。
その子は学園の理事長の娘で、ほんわかしてのんびりした性格だけど芯のしっかりした心の強い女の子だった。

凛は実験プログラムの成績が良かったから、実験中も周りの子に「すごい」「頭いい」と言われた。
凛はそのときは愛想笑いを浮かべてたけど、本心では「またか」と思ってた。
みんなの輪の中に入れないのにはもう慣れていたから、あんまり何にも感じなかったと思う。

だけど、その中でただ一人、凛にそういうことを一言も言わなかった子がいた。
それが、さっきの女の子だった。
その子は、心から楽しそうに笑いながら、凛にいろいろ話しかけてくれた。
最初はどうして凛に構うのかな、なんていぶかしく思っていたんだけど、話してるうちにだんだんそんな気持ちも消えていって、いつの間にかその子と話すのが楽しみになった。
プログラムは退屈だったけど、その子と話している時だけは本当に心が弾んだ。
こんな経験をしたのは生まれて初めてだった。

その子は、実験の最後の日に、凛にこういった。

「また一緒に遊ぼうね」

凛はびっくりして、とっさに「でも、明日からはもう会えないよ」って答えた。
けれど、その子はこう言った。

「そんなことないよ。また会えるよ。だって、わたしたち、ずっと友達だもん」

本当にうれしかった。
理屈じゃない、これが『友達』なんだって思った。

凛「凛なんかと、友達になってくれるの?」

凛の問いかけに、その子はこう言った。

「凛ちゃんだから友達になったんだよ」

そして、最後にこんな風な言葉を付け加えた。

「きっと、これからは凛ちゃんにもたくさん友達できるよ。簡単なことだよ。今みたいに笑って、毎日楽しいって思って過ごしてたら、友達はすぐに出来るんだよ」

その言葉で、凛の中で何かがふっきれた気がした。
凛は、その日から、とにかく楽しく過ごすことだけを考えるようになった。
その過程で気付いた。
周りと壁をつくってたのは、凛自身だったんだって。
みんなにもてはやされるのが嫌だと言いながらも、結局凛はもてはやされるのに慣れ過ぎて、そうされる自分を自然に演じるようになっていた。
だから、変わろうと思った。
今までの自分を何もかも捨てて、自由奔放で、呑気でいつも無駄に明るい女の子になることにした。
とはいえ、自分を変えるのは簡単なことではなかった。
だから、まずは表面的なところから変えてみようと思った。
毎日鏡の前で笑顔の練習をした。あ、スマイルセラピーじゃないからね!
それから、語尾を「にゃー」に変えた。
最初は違和感があったけど、使ってるうちにむしろそっちが自然になってきた。慣れってすごい。
勉強はできないふりをした。
勉強のせいでいままでみんなと壁をつくってしまうのは嫌だった。

そうしたら毎日がすごく楽しくなって、友達もいっぱい出来た。

かよちんに出会ったのはその頃だ。
学年が上がった時に、初めて同じクラスになったのだ。
かよちんはどこか抜けてるというか、世話を焼きたくなるようなキャラで、凛はことあるごとにかよちんに話しかけていた。
かなりしつこかったから、かよちんからはうざいって思われてたかも知れないけど。

でも、かよちんは今までずっと凛と一緒にいてくれた。
だから、かよちんは凛にとってはとっても大切な友達なんだ。
ただ一つ心苦しいのは、そんなかよちんに、凛は今までずっと昔の自分のことを隠し続けてきたことだ。
かつて天才少女と散々持て囃され、誰も友達がいなかった頃の凛を、かよちんは知らない。
かよちんのことがこんなに大切だからこそ、ずっと隠し続けているのはとっても辛い。
いつかは話さなきゃって思ってるけど、やっぱり怖い。
きっとかよちんのことだから、凛がどんな人間だったとしても凛のことを受け入れてくれると思う。
それでも……、ついに今日まで誰にもこの話を打ち明けることは出来なかった。

 ***

凛「凛の話はこれでおしまい」

ことり「そっか。ことり、凛ちゃんのこと、何も知らなかったんだ……」

凛「いいんだよ。それは、凛が望んだことだから」

ことり「ねえ凛ちゃん。この話は、まだ誰にもしたことなかったんだよね?」

凛「うん。ことりちゃんが初めてだよ」

ことり「かよちゃんにさえ話していなかったことなのに、どうしてことりには話してくれたの?」

凛「ことりちゃんだからこそなの!」

ことり「凛ちゃん?」

凛「だって、凛を今の凛に変えてくれたのは、ことりちゃんなんだもんっ」

ことり「え……?」

凛「ことりちゃんは覚えていないかも知れないけど、凛はことりちゃんとの約束、忘れたりしたことなかったよ」

凛「だから、ことりちゃんに本当に会えた時、凛はすごく嬉しかったんだ。ことりちゃんの言ったこと、本当だったって。また会えたって!」

凛「でも、ことりちゃんは凛のこと覚えてないみたいだった。それでもね、凛は良いと思ったんだ」

凛「だって、ことりちゃんにもう一度会えて、それでもう一度友達になれたから」

ことり「そっか……、凛ちゃんは、『あのときの』凛ちゃんだったんだね」

ことり「ごめんね。ことり、全然気づかなかった。凛ちゃん、すごく雰囲気変わってたから」

凛「もしかして、覚えててくれたにゃ?」

ことり「忘れるわけないよ。ことりも、ずっと、あの子とまたどこかで会えたらいいなって思ってたの」

ことり「別れ際に言ったでしょ?『また会えるよ。だって、わたしたち、ずっと友達だもん』って。あれはね、ことりの願いだったんだよ」

凛「ことりちゃんっ!」

ことり「でもそっか。凛ちゃん、ホントにことりの言う通りにしてくれたんだね」

ことり「こんなに明るくて、人懐っこくて、友達がいっぱいる。そんな風に変わったんだね」

ことり「凛ちゃんは、本当に頑張り屋さんだね」ナデナデ

凛「そんなことないにゃ。凛はことりちゃんのおかげで頑張れたんだもん」

ことり「ううん。本当に、凛ちゃんはすごい。とっても強い子だよ」

ムギュー

凛「ことりちゃん!?」

凛(ことりちゃんが、正面から凛のことぎゅーって抱きしめて……あぅ、ことりちゃんの胸、当たってる///)

ことり「あったかい。やっぱり凛ちゃんは抱き枕にぴったりだね♪」

凛「もー、ことりちゃんはどうして凛のことそうやってからかうのっ///」

ことり「からかってるんじゃないよ。凛ちゃんが可愛いから可愛がってだけだよ♪」

凛「むー、やっぱりからかわれてる気がする!」

凛「よーし、こうなったら凛も仕返しだにゃー!」

チュッ。

ことり「!?」

凛「///」

ことり「凛ちゃん、いまほっぺに……」

凛「うう……」

凛(さっきからずっとことりちゃんのペースにはまってるからちょっと仕返ししようと思っただけなのに、こっちが恥ずかしくなってきたにゃ……///)

ことり「キス、したよね?」

凛「~~~~~~~っ///」

ことり「ああもう、可愛いなあ凛ちゃんは///」

凛「にゃあっ!?///」

ことり「えへへ、凛ちゃんの方からキスしてくれるなんて、すっごく嬉しい♪」

凛「!?」

ことり「ねえ凛ちゃん」

凛「な、なにかにゃ……?」

ことり「今度は、ほっぺじゃなくて唇にしてほしいな」

凛「えっ!?なななな何をっ?///」

ことり「言わなくても分かってるクセに///」

凛「……ホントにいいの?」

ことり「うん。凛ちゃんと、ちゃんとしたキスしたいな」

凛「こ、ことりちゃんがそういうなら……」

凛「い、いくよっ!」

ことり「うん、いつでも来て!」

凛「じゃあ……」

凛(うう、こうやって見つめ合うとすごく恥ずかしいにゃ///)

ことり(ドキドキ)

凛(スー、ハー)

凛「えいっ」

チュッ。

凛「ど、どうかにゃ!?///」

ことり「えへへ、ちょっと、一瞬だったからよく分からなかったかな?///」

凛「えー、すっごく勇気出したのにーっ!」

ことり「ご、ごめんねっ。でも、すごく嬉しかった///」

凛「そ、そうかにゃ///」

ことり「うん」

凛「ねえ、ことりちゃんはさ……」

ことり「なに?凛ちゃん」

凛「ことりちゃんは、凛のことその……どう思ってるにゃ?」

ことり「うん、凛ちゃんのこと、好きだよ」

凛「そーじゃなくて、友達として好きとかじゃなくてね、その……あー、もう凛何言ってるんだろ。ゴメン、いまのナシ!」

ことり「友達としてって意味じゃないよ」

凛「えっ?……ええーっ!?そそそそれって……///」

ことり「ことり、さっきからずっと考えてたんだ」

ことり「凛ちゃんはμ’sの大切な仲間で、大切なお友達。でも、なんだかそれだけじゃないの」

ことり「なんだか凛ちゃんと一緒にいるととってもこころがほっこりして、でも凛ちゃんがすぐ側にいるとなんだかすごくドキドキして、ムギューって抱きしめたくなるの」

凛「……」ドキドキ

ことり「最初はこの気持ちなんだろうって思った。それでね、凛ちゃんのこともっと知りたくなったんだ」

ことり「それで、凛ちゃんのお話聞いて……、凛ちゃんがその話を聞かせてくれたことがね、すっごく嬉しかった」

ことり「でね、気付いたんだ。あー、なんだかこうして話してるとすごく恥ずかしいね///」

凛「続けて?」

ことり「や、やっぱこの話やめよう?ほらほら、もう遅いし寝ないと!」

凛「こーとーりーちゃーん?」

ことり「ご、ごめんね。ちょっとギューってしていいかな?そしたらきっと気持ちが落ち着くから」

凛「さっきから無断でギューってしてたじゃん」

ことり「そ、そうだけど……」

凛「うん、いいよ。凛のこと、いっぱい抱きしめて?」

ことり「ありがと」ムギュー

凛「///」

ことり「うん、やっぱり凛ちゃんってすごく抱き心地がいいね。あったかい」

凛「ことりちゃんも、とってもあったかいよ」

ことり「……気持ちが落ち着いたので、ことりの気持ち、言います」

凛(ゴクリ)

ことり「凛ちゃん、好きです!」

ことり「……ごめんね、凛ちゃんはずっとことりのこと友達だと思ってくれてたのに。でもね、もうこの気持ち抑えられないから……」

凛「凛もだよ。凛もことりちゃんのこと、ずっと好きでした!」

ことり「凛ちゃん!」ムギューッ

凛「あの日ことりちゃんと別れてから、『ことりちゃんどうしてるかな』『元気にしてるかな』って思ってたら、日に日に凛の中でことりちゃんの存在が大きくなっていって……」

凛「ことりちゃんに会いたい!って思うようになって……」

凛「その時は気付かなかったけど、今思えば、凛はことりちゃんに恋をしていたんだと思う」

凛「だから高校に入ってもう一度ことりちゃんに出会って、凛はホントに嬉しかったんだよ。とってもとっても嬉しかった!」

ことり「そっか、そんなにことりのこと想ってくれてたんだね///」

凛「凛はね、ずーとずーと前から、ことりちゃんのことが大好きだったの」

凛「だからね、好きの度合いでいったら、ことりちゃんには絶対負けないよ!」

ことり「ことりだって、凛ちゃんに負けないくらい凛ちゃんのこと大好きだもん!」

凛「凛の方がことりちゃんのこと、ずっとずっと大好きだよ」

ことり「それなら、どっちの方が相手を好きか、試してみよう?」

凛「どうやって?」

ことり「いまからね、二人でキスするの。それで、先に離れた方が負け。どう?」

凛「キス///……の、望むところだよ」

ことり「負けないよ♪」

凛「凛だって負けないから!」

ことり「じゃあ、いってみようか///」

凛「うん///」

「ちゅっ」

「んっ……、ちゅっ……、んんっ」

「ちゅっ……、んっ……、ちゅ……っ」

ことり(凛ちゃんがこんなに近くに……凛ちゃんの匂い///)

凛(ことりちゃんの唇、こんなにやわらかいんだ……///)

「ちゅっ……、はむっ、れろっ……」

凛(はわっ!?ことりちゃんの舌が、凛のお口の中に///)

ことり(凛ちゃんの歯並びきれいだなぁ……舌ざわりがすっごく気持ちいい///)

「れろっ……、ちゅっ……、んんっ……」

「はむっ……、ちゅっ……、ん……っ」

ことり(こ、これが凛ちゃんの舌……やわらかくて、蕩けそう///)

凛(こ、ことりちゃんっ!?舌を絡めてきて……、あうぅ///)

「ちゅっ……、はむっ……、んん……っ」

「れろっ……、ちゅっ」

「ちゅっ……、んんっ……、はむっ……」

凛(ことりちゃんの舌、この弾力……、にゃっ、お口の中トロトロになってきたにゃ///)

ことり(もう、なんだか夢みたい……凛ちゃんの匂い、凛ちゃんの味、全部入ってくる///)

「ちゅっ……、んちゅっ……、れろっ……」

「んんっ……、ちゅっ……、ちゅ……っ」

………………
…………
……

 ***

♪ちゅんちゅん

♪ちゅんちゅん

ことり「朝……?」

♪ちゅんちゅん

♪ちゅんちゅん

ことり「目覚まし時計止めないとって、あれ?」

ことり「右腕が動かせない」

ことり「左腕じゃ目覚まし時計には届かないし……」

ことり「よっと……」

ことり「あ」

凛「スゥ……、スゥ……」

ことり(凛ちゃん、ことりの右腕にしがみついて寝てるんだ)

ことり(どおりで右腕を動かせないわけだよ)

ことり「それにしても、寝顔可愛い……」

凛「スゥ……、スゥ……」

♪ちゅんちゅん

♪ちゅんちゅん

ことり「ホントはいつまでも寝顔見てたいけど、起こさないと学校間に合わなくなっちゃうよね」

ことり「凛ちゃん、朝だよ」ユサユサ

凛「んんっ……、スゥ……」

ことり「凛ちゃーん」ユサユサ

ことり(左腕しか使えないから起こしにくい)

凛「へへっ……、ことりちゃん、そこはダメにゃ……」

ことり「凛ちゃん、どんな夢を見てるんだろ」

凛「これが……マンモスの墓……」

ことり「えっ!?凛ちゃんの夢の中で、一体何が……」

ことり「って、凛ちゃん起こさなきゃ!」

ことり「凛ちゃん、起きてー!」ユサユサ

凛「んっ……、にゃあ……」

ことり「あ、起きた?」

凛「朝……?あれ、ことりちゃん?」

ことり「おはよう凛ちゃん」

凛「どうして……あっ」

凛「そっか。凛はことりちゃんと一緒に寝てたんだ///」

ことり「うん。寝顔、とっても可愛かったよ♪」

凛「なっ、恥ずかしすぎるにゃ~……///」

ことり「恥ずかしくなんかないよ。どこに出しても誇れる寝顔だったもん」

凛「にゃーっ!もう、次は絶対にことりちゃんの寝顔見てやるんだからっ!」

ことり「うーん、そう簡単には見せてあげないよ」

凛「だとしても絶対に見るのー!」

ことり「ふふっ、ムキになってる凛ちゃんも可愛い♪」

凛「むーっ!ことりちゃんなんてもう知らない!」

……

 ***

ことり(結局、昨日のキス対決は決着がつかずに終わった)

ことり(凛ちゃんの唇の弾力、やわらかい舌触り、唇から伝わる凛ちゃんの温もり……)

ことり(口先だけで触れ合ってるのに、不思議とその温もりが全身に広がるような感覚がして、その感覚に身を委ねていたら、とっても気持ちよくって、途中から何があったのかもあんまり覚えていないけど……)

ことり(どちらからともなく唇を離して「おやすみ」って言ったのは何となく覚えてる)

ことり(そもそも、どっちの方がお互いを好きか、なんて問いはおかしいんだよね)

ことり(だって、ことりは凛ちゃんのことが大好きなんだもん。何かと比べることで生じる価値じゃない。それは絶対的な真実だもん)

ことり(凛ちゃんもきっと、そう思ってくれてるよね♪)

ことり(思えば、ことりが赤点を取っちゃったことがきっかけで始まった恋)

ことり(いや、凛ちゃんにとってはもっとずっと前からだったんだろうけど……)

ことり(なんだかとっても不思議な縁だなーって)

ことり(でもね、凛ちゃんを好きになって、その凛ちゃんもことりのことを好きでいてくれる……)

ことり(だから、ことりは今、最高に幸せです!)

~Fin~

最後までお読みいただき、ありがとうございました!
では。

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