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歩くんですの箱 SS置き場

躍動感を表現するにはどうすればいいんだろう……と日々考え中。

【ハルヒ×きんモザSS】アリス「シノが金髪への興味を無くしちゃった」Part 03

Part03 (Part02の続きです)

【3.なに書くの?】

- SOS団・部室 -

ワイワイ、ガヤガヤ

ハルヒ「みんな、揃ったわね」

みくる「この部屋にこんなに人がいっぱいいるのって初めてですね」

ハルヒ「みんな、機関誌作りを手伝ってくれる協力者たちよ。今日は、書いてもらう内容の確認と、原稿の提出期限について説明するために集まってもらったわ」

古泉「沢山の方々にご協力をいただけることとなって、みなさんには感謝以外の言葉の申し上げようもございません」

ハルヒ「書いてもらう内容はみんなもう把握してると思うけど、改めてプリントにまとめたものを配るから、各自確認してちょうだい」

キョン(そのプリントはハルヒにあれこれ指図され俺が昼休みに嫌々作成したものだ。これがその内容なわけだが……)

文芸部機関誌第2弾 担当内容
大宮忍【異文化特集】世界の摩天楼!都市結界としての正体(総合監修:涼宮ハルヒ)
アリス・カータレット
九条カレン
小路綾恋する乙女の胸キュン(はぁと)ラブストーリー☆
猪熊陽子【シュールギャグ】とにかく面白いやつお願い!
鶴屋さん『続・気の毒! 少年Nの悲劇』
国木田【学習コラム】内容は適当に決めてオッケー
コンピ研【プレイ日記】クソゲーオブザイヤーに輝いた迷作ゲーム達
綾「ちょっと何よこれ!せめて普通に『恋愛小説』って書いてくれれば良いじゃない~~っ」

国木田「あはは……今年は何のネタで書こうかな……」

コンピ研「今に俺達の実力が発揮されるであろう。いかなるクソゲーにも立ち向かい、一刀両断してきた鋼の忍耐力が!」

キョン「コンピ研はどうして俺達に協力しようと思ったんだ?」

コンピ研「そりゃもう、俺達には長門さんへの恩義があるからね。彼女は時々しか来ないが、そのたびに俺達に重要な示唆を与えてくれる」

キョン「そうか。長門は、コンピ研でも楽しくやってるんだな」

ハルヒ「期限は3週間後だから、みんなよろしく!シノ、アリス、カレンの3人は基本的に毎日この部屋に来て作業をしてもらうわ。後のみんなは、提出期限までに原稿を提出してくれれば、いつどこで書くかは自由よ」

陽子「あーあー、なにも思いつかないー」

綾「大丈夫よ。陽子ならきっと出来るわ!」

カレン「とびっきりオモシロイのを期待してるデース!」

陽子「お前らなぁ、他人事だと思って無責任に……そもそも、私が書くジャンル決めたのって」ガシッ

長門「なに?」←陽子に襟首を掴まれてる

陽子「『なに?』じゃないでしょおおー!長門有希ちゃんって言ったっけ?君には一緒にネタ考えてもらうから!」

長門「そう」

陽子「なにこの子、超反応薄いんだけど」

長門「……」

陽子「と、とにかく、君には協力してもらう。絶対だからね絶対!」

長門「出来る範囲で」

ハルヒ「以上。何か質問がある人いる?なければ、今日はこのまま解散していいわ。3週間後、とびっきりの原稿を期待してるわよ!」

 ***

キョン「とりあえずSOS団以外の協力者が書く内容は決まったわけだが、結局俺達は何を書けば良いんだ?」

ハルヒ「それを今から決めるのよ。決め方は去年と同じ。ここにあるクジを引いて頂戴。まずは古泉君」

古泉「失礼します」

ハルヒ「次はみくるちゃんね」

みくる「ドキドキしますぅ」

ハルヒ「有希」

有希「……」

ハルヒ「残ったのがキョン」

キョン「俺は残りものかよ」

ハルヒ「良いじゃない。残り物には福があるって言うし」

キョン「嫌な予感しかしねぇ」

ハルヒ「みんな引いたわね。じゃあ、紙を開いて見てみなさい」
SOS団団員の担当内容
古泉幻想ホラー
みくるサイエンスフィクション
有希ファンタジー
キョンミステリー
古泉「僕が『幻想ホラー』ですか。長門さんならともかく、僕に出来るでしょうか……」

みくる「ふぇえ……こんなの難しくて書けませんよう」

有希「……ユニーク」

キョン「おいおい、ミステリーは古泉の専売特許じゃなかったのか?」

ハルヒ「おのおの思うところはあるだろうけど、すべては公正なクジ引きの結果よ。変えてほしいなんて申し出は受け付けないわ」

キョン「やれやれ」

 ***

古泉「依頼を解決するというお話が、とんでもない方向に進んでしまい申し訳ありません」

アリス「いえいえ。構いませんよ。これでシノが元に戻ってくれるなら、なんだってやります」

ハルヒ「そういうことなら、大船に乗ったつもりでいなさい。SOS団の力があれば、問題なんか立ちどころに解決よ!」

アリス「涼宮さん、頼もしいです」キラキラ

 ***

- 翌日放課後・教室 -

カレン「アリス、シノ、早く活動に行くデース!」

アリス「うん」

陽子「どんなこと書くかは決まったのか?」

アリス「涼宮さんと相談して、だいたいの方向性は決まってきたよ」

カレン「なんだかウキウキして来まシタ。完成が楽しみデース!」

陽子「そっか。私も早く読みたいな」

アリス「シノ、早く行くよって、ちょっとどうしたのシノ!?」

綾「なに、一体何があったの?」

アリス「シノが……あのシノが、古典のノートをちゃんと取ってるなんて……」

陽子「な、なんだってー!?」

綾「ホントだわ!一体何があったのよ?」

カレン「裏切り者……シノだけは仲間だと思ってたのに」

忍「みなさん、一体何を騒がれているのですか?」

陽子「いや、その、なんというか……」

綾「今日は雪でも降るんじゃないかしら」

忍「ひどいです。私だってやる時はやります。さあ、早く行きましょう。アリス、カレン」

カレン「そっ、そうデシタ。遅れるとハルにゃんに怒られマース」

アリス「ハルにゃんって、馴れ馴れしすぎだよぉ」

カレン「そうデスカ?せっかくお近づきになれたことだし、仲よくした方が良いデース」

アリス「それはそうだけど……」

 ***

【4.綾と国木田 I】

- 同時刻・図書室 -

綾「どうして恋愛モノなんて書く羽目になってしまったのかしら……」

陽子「良いじゃん。綾には向いてると思うよ」

綾「ど、どういう理屈よぉ」

陽子「私なんてシュールギャグだよ。なにをもってシュールなのかすら全然分かんないんだけど」

綾「それこそ陽子向きじゃない?ほら、陽子って滑稽に人を笑わせるのが得意だし」

陽子「間違いなく褒めてないよなそれ」

綾「全然思いつかないわ、ストーリー」

陽子「自分の経験とか、身の回りで起きた出来事とか、そういうのを参考に書いてみたら?」

綾「自分の経験……」

  カレン『ヨーコとの日々を思い浮かべれば簡単デース!』ニヤニヤ

綾「なっ、なっ///」カァァ

陽子「ん?どうした?」

綾「陽子のバカァァァァァ!」

陽子「えっ!?」

図書委員「静かにしてください。ここは神聖な図書室なのですよ」ワタシガトショシツノヘイオンヲマモリマス、コノイノチニカエテモ

綾「うっ、ごめんなさい」

陽子「なんかすごいオーラ……」

綾「まったくもう、怒られちゃったじゃない」ムスッ

陽子「なんか、ごめん……」

綾「別に怒ってないわ。私、これから書き始めるから出てってくれる?陽子がいると集中できないわ」ツン

陽子「わ、分かったよ」シュン

 ***

綾(やってしまったわ……陽子、絶対落ち込んでるわよね)ズーン

 ***

綾(さっきから筆がまったく進まないわ)

国木田「隣、良い?」

綾「えっ?あの、どなた?」

国木田「ああ、僕は2年の国木田って言うんだ。文芸部の機関誌に記事を載せることになった協力者の一人だよ」

綾「ああ、そういえば昨日の説明会で見かけた気がするわ」

国木田「これから原稿を書こうとしてたの?」

綾「そうよ。だけど、何を書くべきなのか何も決まらなくって。国木田君も、今から原稿を?」

国木田「うん。図書室なら静かで良いかなと思って来てみたんだけど、たまたま君を見かけたから声を掛けたんだ。小路綾さんだよね?」

綾「どうして知ってるの?」

国木田「君、結構成績良いでしょ?廊下に貼りだされてる定期試験の順位の上の方にいつも名前が載ってるよね。僕、実は密かにライバル視してたんだよ」

綾「そうだったの。私、あんまりそういうのに興味が無くて、見に行ったことなかったわ」

国木田「そうだったんだ。なんかそう聞くと自分がひどくちっぽけな人間に思えてくるよ」

綾「自分の順位に興味を持つのは普通だと思うわ」

国木田「そうなのかな」

綾「で、実際どうなの?私と国木田君、どっちの方が成績が良いのかしら?」

国木田「あれ、意外に食いつくんだ……。実際、勝率はトントンだよ。二人とも学年10位前後をうろついてる感じだね。こないだは僕の方が一つ上だった」

綾「なんか悔しいわ」

国木田「興味ないんじゃなかったの?」

綾「改めて言われると意識するものなのよ」

国木田「実は、涼宮さんも結構成績が良いんだ。ただ、それこそテストなんかに興味ないみたいで、熱心には勉強してないみたいだね。それで1ケタ順位の常連なのがまたすごいんだけど。キョンが愚痴を言ってたよ。テスト期間なのになんでSOS団は休みにならないんだって」

綾「テスト期間に部活をやっても良いものなの?」

国木田「あれは正式な部活じゃないからね。学校からは部活として認可されてはいないよ」

綾「なおさらダメじゃない」

国木田「涼宮さんは色んな意味で規格外な人なんだ。僕らの感覚じゃ追いつけないんだよ」

綾「へー、世界って広いのね」

国木田「君はそういう風に感じるんだね、興味深い」

綾「同じ学校のことなのに、知らないことだらけだなって思って」

国木田「自分の身の回りにある世界を大切にするのは良いことだと思うよ。無理に外に目を向けようとすることはない」

綾「視野が狭いのは悪いことなんじゃないの?」

国木田「そうばかりでもないさ。僕はね、すごい人たちを見る機会が多いからこそ自分の矮小さを感じる時が良くある。でもね、考えてみれば一人の人間が世界について知り得る知識なんてもともととっても小さいんだ。だから、自分の身の丈に合った世界を見つめればいい。自分に見える世界を大事にすれば良いんだ。無理に外に目を向けて、何もかもを知った気になってしまうことの方がよっぽど恥ずべきことだよ」

綾「そういうこと、考えたことも無かったわ」

国木田「まあ僕ごときが知ったような言い方をしちゃって、何を偉そうにって話だけどね。さてと、記事のネタを考えないと」

綾「国木田君は何を書くの?」

国木田「学習コラム。去年も書いたんだけど、その時は科目ごとの勉強のコツとか、お勧めの参考書とかを書いたんだ。だけど、今年は何を書くべきかな……」

綾「そうね。じゃあ、今年は科目を絞ってみたらどうかしら?例えば英語だったら、どうやったら文章が早く読めるようになったり聞こえるようになるのか、あとは単語を覚えるコツとかね」

国木田「英語か。確かに英語なら喜ぶ人は多そうだけど」

綾「友達が翻訳者になりたがってるの。だけど、英語がすっごく苦手なの。だから、個人的には英語について書いてくれると嬉しいわ」

国木田「そっか。ならそうしてみようかな。でも、僕は理系だからね。英語が苦手というわけではないけれど、得意科目でもないんだ。だから、上手く書けるか少し心配だ」

綾「なら、私も協力するわ。大したことは出来ないかもしれないけど、一人より二人で考えた方が良いアイデアが浮かびそうでしょう?」

国木田「助かるよ。でも、本当に良いの?君だって小説を書かなきゃいけないのに」

綾「一人でうなってたって息が詰まるだけよ。むしろ何か他のことを考える時間があった方が捗りそうだわ」

国木田「ありがとう。その替わりに、というわけじゃないけど、僕も出来る限り君の小説のアイデアについて相談に乗りたいと思う。構わないかな」

綾「むしろ、こっちからお願いしたいくらいよ。いっそ、私と国木田君で担当記事を交換しない?」

国木田「あはは……後が怖いから止めとくよ。それに、僕には恋愛モノなんて書けないさ」

綾「今までに誰かと付き合ったりしたことはないの?」

国木田「僕が?そりゃそうだよ。僕みたいな朴念仁と誰が付き合うんだい?」

綾「へー、なんだか以外ね。頭も良いし、話も面白いのに」

国木田「僕の話が面白かった?」

綾「ええ。普段から物事を深く考えてるんだなっていうのが分かって、すごくためになったわ」

国木田「僕の思考なんて人並みだよ。むしろ、僕みたいな人間の話を真剣に聞いてくれる君は変わり者だ」

綾「ひどい言い草ね。ちょっと傷つくわ」ムスッ

国木田「ごめん」シュン

綾「冗談だから気にしないで。さて、いい加減何か書かないとまずいわ」

国木田「そうだね。何かアイデアは浮かんだ?」

綾「まったく。国木田君にも体験談が無いみたいだし。困ったわ」

国木田「そういう君も恋愛経験は無いみたいじゃないか。誰か好きな人とかはいないのかい?」

綾「いいいいないわよそんなのっ」

国木田「めちゃくちゃ動揺してるけど。じゃあ、その人のことを書けば良いじゃん」

綾「そんなの恥ずかしいじゃない!それに、本当に恋なのかも分からないし、しかもイレギュラーだから……」

国木田「イレギュラー?」

綾「いえ、こっちの話よ」

国木田「そっか。じゃあ、とにかくその人のことを書くわけにはいかないんだね」

綾「物わかりが良くて助かるわ」

国木田「他人のことを不用意に詮索する趣味は無いよ。他人が知られたくないと思っている部分を歪んだ形で引き出して中途半端な知識を得て面白がるのは、まさに『知ったような気になっている』だけの恥ずべき行為だ」

綾「国木田君の、そういう風に物事を論理的に結び付けて考えるところ、嫌いじゃないわ」

国木田「大抵はウザがられるのが関の山だけどね。だから、僕は普段は仲のいい友達相手じゃなかったらあまりしゃべらない」

綾「私は話しやすい友達なの?話すの自体初めてじゃない」

国木田「不思議と言葉がすらすら出てくるんだ。初めて会話したとは思えない」

綾「実は、私もそう思っていたわ。私、人見知りするタイプだから、初対面の人と話すのは苦手なのよ。なのに、国木田君相手だと自然と言葉が出てくる。とっても不思議な感じ」

国木田「波長が合うってやつなのかな。物体というのは基本的に固有振動数を持っているものなんだ。物をたたくと音が出るけど、その音の振動数がちょうど物体の固有振動数に当たるね。そして、同じ固有振動数を持つ音叉を二つ並べて片方を鳴らすともう片方も鳴り出す共鳴っていう現象が起こる。人間の思考にも同じように固有振動数みたいなものがあるのだとしたら、君と僕の持ってる固有振動数は近い値を持っているのかもね」

綾「そうすると、誰とでも仲良く出来る人は思考の中にラジオみたいな構造を持っているのかしら?ダイヤルを捻って選局するみたいに」

国木田「そうかも知れないね。僕にもそういう器用な能力があったらなぁ」

綾「そうね。でも、数は少なくても楽しく話せる人相手がいるなら、それで良いんじゃないかしら」

国木田「君もその一人に数えて良いのかい?」

綾「そういう言い方されるとなんか恥ずかしいわ///」

国木田「ごめん、ちょっと失言だった」セキメン

綾「あ、いや、別に構わないのだけどね」オロオロ

国木田「さて、さすがに少しでも書き始めないとまずい」

綾「この会話、何度目かしら」クスッ

国木田「3度目だ」

綾「数えてたの?」

国木田「いや、適当だよ。大体人間が『同じことが繰り返された回数は何回だろう』と思い始めるのがそれくらいの回数だと思うんだ」

 ***

【5.忍び寄る影】

- SOS団部室 -

陽子「たのもー!」ドーン

みくる「なっ、なに?なんですか~!?」

アリス・カレン「「ヨーコ(デス)!?」」

ハルヒ「誰よ騒がしいわね。神聖なる部室に入る時は、丁寧にノックして中の人の許可を取りなさい」

キョン「お前にだけは言われたくないな。それより猪熊じゃないか。どうしたんだ?」

陽子「それがさー、なんか綾を怒らせちゃったみたいで。一緒にいたんだけど、どっか行けって言われちゃったんだよ」テヘッ

キョン「一体何があったんだ?」

陽子「いやー、それがなんで怒り出したのかも分からなくてさー。それより、ここに来て思い出したけど」ツカツカ

キョン「ん?どうしたんだ」

陽子「そこにいる長門有希さん。ちょ~っと付き合ってもらえるかな」ゴゴゴゴ

有希「何か用?」

古泉「おっと、これは穏やかではありませんね」

みくる「ふぇぇ、長門さん、猪熊さんに何かしたんですかぁ?」

有希「記憶にない」

陽子「覚えていないとは言わせないぞ。私のシュールギャグを考える手伝いをしてくれるって約束したはずだよなぁ?」

有希「した」コクリ

陽子「つまり、そういうことだ。ってわけで、ちょっとの間この子借りてくね」ズルズル

有希「……」←引きずられてる

ハルヒ「あ、ちょっと待ちなさい」

バタン

ハルヒ「行っちゃったわ。まったく、うちの有希をあたしに断りなく連行するなんてあるまじき行為ね」

アリス「ごめんなさい。ヨーコもきっとネタが浮かばなくて困ってるんだと思うから、許してあげて?」

ハルヒ「仕方ないわね……。それより、どれくらい進んだ?」

カレン「記事の構成を考えてみまシタ!」

ハルヒ「どれどれ、ちょっと見せてちょうだい。……。うん、いいんじゃないかしら、この調子で本文の方もお願いするわ」

アリス「分かりました。じゃあ、シノはセント・ポール大聖堂とザ・シャードについてまとめて?……って、シノ?」

シノ「……」

アリス「シノ?聞いてるの?」

シノ「あはは、アリス。――永遠に幸せになる方法、知っていますか?」

アリス「……シノ?」

カレン「アリス、どうしたデス?」

シノ「そうですか。いいんですよ。きっといずれ……」

ハルヒ「ちょっと、どうしたのよあんた。しっかりしなさい」

古泉「もしかしたら、疲れが溜まっているのかも知れませんね」

ハルヒ「そうなのかしら?なんだかいきなり様子が変になったけど」

シノ「……きっと手に入れて見せますよ。『永遠』を。ふふふっ」

古泉「大宮さん、気を確かに」

シノ「……」

シノ「……。あれ?私、今……」

アリス「シノ!」

シノ「アリス?」

アリス「良かった……シノは、シノだよね?」

シノ「おかしなことを言いますね。私は私です」

アリス「そうだよね……良かったよぉ」

ハルヒ「あなた、ちょっと疲れてるんじゃない?」

シノ「いえ、平気ですよ。少しぼうっとしていただけです」

ハルヒ「ならいいんだけど。疲れてるなら言いなさいよ。私には他人を酷使してまで仕事を無理強いする趣味は無いからね」

キョン「俺や一部の人間に対しては例外だがな」

ハルヒ「キョン、何か言った?」ギロッ

キョン「さあな」

ハルヒ「まあバカキョンは放っておいて。みんなもそろそろ疲れただろうし、今日のところはここまでにしましょう。みんな、今夜はぐっすり寝て明日以降の作業に備えなさい!」

 ***

- 夕方・校門前 -

シノ「なんだか心配を掛けてしまいましたね」

アリス「そんなっ。疲れてるときは遠慮しないで言ってね」

カレン「アリスの言う通り!ワタシ達はいつでもシノの味方デース」

シノ「ありがとうございます」

アリス「あっ、そういえば今日ね、黒板消しをクリーナーで掃除しようとしてたら??「ちょっとすみません」

3人「?」

見知らぬ女「あなたが大宮忍さんよね?ふふっ、お待ちしていました」
Part04へ続く

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