忍者ブログ

歩くんですの箱 SS置き場

躍動感を表現するにはどうすればいいんだろう……と日々考え中。

【ハルヒ×きんモザSS】アリス「シノが金髪への興味を無くしちゃった」Part 02

Part02 (Part01の続きです)
【2.機関誌を書こう!】

- 忍の家に向かう途中 -

次はー、苦楽園口、苦楽園口です。

古泉「正直、このタイミングで依頼が舞い込んできたのは助かりました」

キョン「どういうことだ?」

古泉「いえ、ここ最近は何事もない平和な日々が続いていましたからね。また何か仕掛けを用意しないと涼宮さんが退屈しかねませんでしたから」

キョン「なるほど。手間が省けたわけだ。お前もつくづく苦労してるな」

古泉「まあ楽しいので一向に構わないのですがね。それに、今回の依頼は何の摩訶不思議現象とも無縁のようです。そういう意味でもほっとしているんですよ」


キョン「俺も実はそう思っていたところだ。超自然現象と向き合うのもいい加減慣れては来たが、いっつもいっつもそればかりでは心が持たんからな」

阪急甲陽線をご利用いただきましてありがとうございました。
まもなく終点の夙川、夙川です……

 ***

ハルヒ「思ったんだけど、いきなりあたし達が押しかけたら不自然だと思われるわよね」

キョン「そういえば、確かにな。お前にしてはずいぶんとまともなことを言うじゃないか」

ハルヒ「あたしがまともでないことを言った試しなんてこれまでただの一度も無いわ」

キョン「それは無い」

ハルヒ「とにかく、そういうことだから、なにか作戦を考えておく必要があると思うのよ」

鶴屋「はるにゃんの言う通りっさねー。会いに行くもっともらしい口実を考えておいた方が良いにょろ」

ハルヒ「ねえアリスちゃん。シノって子は金髪の他に何か好きなものは無いの?」

アリス「そうですねー、外国に関することなら、だいたいどんなことでも興味があるみたいです」

ハルヒ「それで行きましょう!有希」

有希「なに?」

ハルヒ「あなたの入ってる部活の名前を答えなさい」

有希「文芸部だが、実質SOS団の活動のため休止している」

ハルヒ「よろしい。というわけで、文芸部の機関誌、第2弾を作るわよ!」

キョン「おい待て。どういうことか説明しろ」

ハルヒ「あたし達は去年と同じように文芸部の機関誌を作る。そこに異国の文化に関する特集を組みこむわけ!その特集を書くために外国好きのシノに協力を求めるってことにすればちょうど良いと思わない?」

古泉「なるほど。さすがは涼宮さんです」

みくる「でも、なんだかシノさんを騙してるような気がして気が引けませんか?」

ハルヒ「騙す訳じゃないわ。機関誌は実際に作るんだもの」

キョン「本気か?」

ハルヒ「もちろんよ。有希にとっては文芸部としての活動も出来て一石二鳥じゃない!」

鶴屋「面白そうっさねー!そういうことなら、あたしも協力するっさ!」

キョン「やれやれ。いつものことだが、こいつの思い付きには振り回されてばかりだ」

アリス「でも、なんだか楽しそうです」

キョン「なんなら、あんたも何か書いてみるか?協力者が増えるのは歓迎だ。その分俺たちの負担が減るからな」ニヤリ

アリス「ふふっ、キョンさんって面白い人ですね。なんだかちょっとやってみたいかも」

キョン「何か書いてみたくなったら、いつでも声を掛けてくれよ」

アリス「はいっ」

 ***

アリス「着きました。今家の中にご案内するので、少し待っていて下さいね」

アリス「ただいまー」

勇姉「おかえりー。あら、お客さん?」

アリス「朝説明した、SOS団の人達だよ」

勇姉「そうなの。話は聞いてるわ。忍のためにわざわざ来てもらっちゃって、悪いわね」

ハルヒ「お気になさらないでください。生徒のみなさんのお悩みを解決するのがあたし達の喜びですから」

キョン(どの口が言う)

古泉「これはお綺麗な方ですね。忍さんのお姉さんでしょうか?」

勇姉「お世辞は止めてちょうだいな。忍の姉の大宮勇よ」

古泉「お世辞だなんてとんでもない。思ったことを言ったまでですよ」

アリス「勇はモデルをやっていますからね」

古泉「そうだったのですか。通りでお美しいわけです。妹さんは帰っていらっしゃるのですか?」

勇姉「ついさっき帰ってきたわ。部屋にいるけど、呼んだ方が良いかしら?」

ハルヒ「お願いするわ」

ハルヒ「あ、それから、いきなりこんなに大勢で行ったら相手も警戒するだろうし、まずあたしと鶴屋さんで話をつけてくるわ。あなた達はあたしが呼ぶまで外で待っててちょうだい」

キョン「ほう、お前にそんな気遣いが出来たとはな」

ハルヒ「キョンはつくづく失礼な奴ね。あたしだってそれくらい考えてるわよ」

古泉「では、僕らはしばらく付近の散歩でもしていましょうか」

みくる「そうですね~」

 ***

古泉「さて、しばらく暇になってしまいましたね。どうしましょう」

キョン「まあ、とりあえず近くをブラブラしてみるか。夙川は来たことあるが、この近辺まで来るのは初めてだしな」

??「スミマセン。SOS団の方々デスカ?」

古泉「?はい、そうですが……」

みくる「キョンくん、知り合いですか?」

キョン「いや、心当たりはないな」

??「やっぱりSOS団の人たちデスネー。ほら、ヨーコとアヤヤもこっち来るデース!」

古泉「あの、失礼ながら、どちら様でしょうか?北高の生徒でいらっしゃるようですが」

??「シノのご学友デスヨ。九条カレンって言いマース!ほら、ヨーコ達も挨拶するデス」

キョン(自分からご学友と名乗るか。なかなか面白い奴だな。見たところ外国人のようだし、まだ日本語に慣れてないんだろうか)

陽子「猪熊陽子だ。陽子って呼んでくれて良いよ」

綾「小路綾です。その……よろしくお願いします」

キョン「ああ、よろしくな。俺は……」

古泉「彼はキョンです。僕は小泉一樹。そして、こちらのお二方が朝比奈みくるさん、長門有希さんです」

キョン(どいつもこいつも俺をあだ名で紹介しようとしやがるのはいったい何のつもりだ?)

みくる「よろしくお願いします~」ペコリ

有希「よろしく」

カレン「ミクルンにユキちゃんネー!よろしくデース」

みくる「みくるん?」

古泉「ちょうど今、我らが団長の涼宮さんと、頼もしい助っ人の鶴屋さんが忍さんから話を伺っています。いきなり大勢で押しかけるのもどうかということで、僕らはしばらく待機しているんですよ」

陽子「そっかぁ。いや、わざわざあの相談を受けてもらっちゃって悪いね。私はアリスが心配し過ぎなだけだと思うけどな」

綾「人の趣味が変わることはよくあることだものね」

カレン「シノが金髪好きじゃなくなるのは困りマース。何としてでも金髪に興味をもってもらうデース」

キョン「いや、他人に趣味を強制するのもどうかとは思うが……」

♪マッガーレ、マッガーレ

古泉「おっと失礼。涼宮さんから連絡ですね……どうもお呼びが掛かったようです。我々も中に入るとしましょう」

 ***

- 大宮家・居間 -

ハルヒ「紹介するわ。あたしの部下たちよ」

忍「はじめまして、大宮忍です。よろしくお願いします」

古泉「古泉一樹です。よろしくお願いいたします」

みくる「朝比奈みくるって言います」

有希「長門有希」

キョン「えっと」

ハルヒ「そいつはキョン。以上がSOS団の団員達よ」

キョン(どうしていつもこうなる!?)

忍「わざわざ勢揃いで。ありがとうございます」

古泉「いえ。それで、機関誌の件についてはご協力いただけるのでしょうか?」

忍「私で良いなら、ぜひ」

古泉「ご協力、感謝いたします。あなたに協力していただけると、我々としてもとても心強いのですよ」

有希「とても助かる」

ハルヒ「じゃあ、早速だけど、明日の放課後からあたし達の部室に来てもらえるかしら?」

忍「ええ、構いませんよ」

キョン「ところでちょっと気になったんだが、金髪が好きなのも、外国が好きだからなのか?」

忍「……ああ、そのことですか」

キョン(ん?今一瞬感じた違和感は何だ?)

忍「そうですね。私の中で心変わりが起きているというのか、どうも最近は以前のように金髪少女に熱中するようなことは無くなったように思います。それと……そうですね、こんなことを言うと笑われるかもしれませんが、私にはもっと何か大きな、何か使命のようなものがあるんじゃないかということを思うことが多くて、最近はよくそういうことを考えます」

古泉「ほう、それは興味深いですね」

忍「なんと言えばいいのか……私の中の何かが、私に語りかけてくるのです。それが何なのかはあまり聞き取れないんですけど」

古泉「なるほど。例えば、誰かの名前が聞こえてきたりはしませんか?」

忍「そう言われてみればそのような気もします。でも……ごめんなさい、よく分かりません」

古泉「いえ。本日はどうもありがとうございました」

ハルヒ「シノ、明日からよろしく!」

忍「こちらこそ、よろしくお願いします」ペコリ

 ***

- 帰り道 -

アリス「シノの様子、どうだったでしょうか?」

ハルヒ「特に変わったところはなかったわね。心配することなんてないんじゃないかと思うけど」

キョン「いずれにせよ、明日から仲間として一緒にやっていっても全然問題無さそうな感じだな」

古泉「ええ。彼女と一緒に機関誌を作るのが楽しみなくらいですよ」

カレン「そのキカンシってやつ、私もやってみたいデース」

ハルヒ「そう?いいわよ、アリスちゃんやカレンちゃんが手伝ってくれると助かるわ。外国の文化についての話なら、やっぱり外国人の人の意見を聞くのが一番だもんね」

古泉「せっかくですから、猪熊さんと小路さんも何か書いてみてはいかがでしょう?」

陽子「私?綾ならともかく、私には文章書く才能なんてないよ」

綾「わ、私だってないわよっ!」

カレン「そうデスカネ~、アヤヤなら、ロマンチックでメルヘンなラブストーリーを書けそうデス!」

綾「やめてよカレン、無理に決まってるでしょ」

カレン「そんなことないデスよ。ヨーコとの日々を思い浮かべれば簡単デース!」ニヤニヤ

綾「なっ、なんで陽子が出てくるのよーっ///」カァァ

カレン「あ、赤くなってるデース!」

ハルヒ「あなた、恋愛小説が得意なの?」

綾「涼宮さんまで……違うわよ、そんなの誤解なんだから~っ」

ハルヒ「面白い娘ね。やっぱり、あなた恋愛小説の担当やりなさい。去年はキョンが書いたんだけど、ぜんっぜん恋愛小説になってなかったからね、お話にならないわ」

綾「だから書かないわよ!」

ハルヒ「他の人にも、何を書いてもらうか決めなきゃいけないわね。折角だから、みんな去年とは違う題材で書いてもらいたいわ」

古泉「昨年は彼(キョン)が恋愛小説、朝比奈さんが童話、長門さんが幻想ホラー、僕がミステリーとなっていましたね」

ハルヒ「そうね。今年は一応メインが異文化の特集だけど、それはあたしがやるわ。アリスちゃん、カレンちゃん、それにシノの3人に手伝ってもらってね」

キョン「どうせお前は何も書かずに全部丸投げなんだろうが」

ハルヒ「人聞きが悪いわね、あたしは特集記事を監督するという大事な役目があるのよ。それに、機関誌全体の編集長もあたしなんだからね、忙しいの」

みくる「あたしは、鶴屋さんの『少年Nの悲劇』の続きが読みたいなぁ」

鶴屋「おっ、期待されてるにょろ?みくるに言われちゃ一肌脱ぐしかないっさね!」

ハルヒ「国木田の学習コラムもなかなか評判が良かったのよね。今年も何か書いてもらおうかしら。谷口は……まあいらないわね」

キョン「言い方は酷いと思うが基本的に同意だ」

古泉「結局、僕らは何を書けば良いのでしょうか?」

ハルヒ「それは去年と同じようにクジ引きで決めるわ」

古泉「そうですか。ふふっ、今回はどのようなジャンルになるのか、楽しみです」

みくる「難しいやつになっちゃったらどうしようかなぁ」

アリス「ヨーコはどうするの?」

陽子「私は文章は苦手だから……」

カレン「ヨーコも何か書くデス!みんな何か書くデスからネ」

綾「私は書かないって言ってるのに……」

ハルヒ「あなたは恋愛小説で決定よ。今回は日程に余裕もあるし、急げとは言わないからじっくり書きなさい」

綾「な、なんでえええええっ」

カレン「アヤヤがどんなお話を書くのか楽しみデース!」

アリス「私も、綾のお話読みたいな」

綾「でも……」

陽子「みんなもこう言ってるんだし、書いてみなよ」

綾「わ、分かったわよ。でもその代わり、陽子にもゼッタイ、ゼ~ッタイ何か書いてもらうんだから!そうね、どんなジャンルが良いかしら……」

長門「シュールギャグ」

陽子「ファッ!?」

キョン「長門?」

ハルヒ「ゆ、有希がそう言うならそれが良いってことね。陽子、シュールギャグで何か書きなさい」

陽子「え、えええええええええええ!?」

Part03へ続く

拍手[0回]

PR