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歩くんですの箱 SS置き場

躍動感を表現するにはどうすればいいんだろう……と日々考え中。

【ハルヒ×きんモザSS】アリス「シノが金髪への興味を無くしちゃった」Part 01

お久しぶりです。

今回のSSでは、初のクロスオーバーに挑戦してみました。
長くなりそうなので前編と後編に分け、前編は全9回構成といたします。

前編のタイトルは
アリス「シノが金髪への興味を無くしちゃった」

になりますが、後編については未定です(というかまだ書いてない←)。

あっ、そうだ(唐突)。
今回はきんモザとハルヒのクロスオーバーとなっていますが、世界観はハルヒの世界を基軸としています。また、ハルヒ原作11巻(最新刊)までのキャラクターが登場します。困ったらググってね(丸投げ)。

なお、キョン達が高校2年、アリス達も同学年としています。

Part01
【1.突然の来訪者】

- SOS団部室 -

ハルヒ「遅いわね~キョン。まったく、みんな揃ってるってのに一体なにやってんのよあいつは」

みくる「し、仕方ないですよ~。掃除当番なんですから」

ハルヒ「分かってるけど、それにしても遅すぎよ。平団員の分際で活動に遅れるなんてあるまじきことだわ」

古泉「まあまあ、落ち着いて下さい涼宮さん。折角ですし、一局オセロでもどうです?」

ハルヒ「遠慮しとくわ」

みくる「涼宮さん、お茶です~」

ハルヒ「ありがと」

ドア「ガチャ」


キョン「よう、待たせたな」

ハルヒ「おっそ~い!!罰金!」

??「ひっ」

ハルヒ「って、誰かいるの?」

キョン「その通りだ。お前自身忘れてるかも知れないが、我々SOS団のもともとの設立目的は不思議現象に悩む方々から依頼を受けて謎の解決に導くことであってだな」

ハルヒ「もちろん覚えてるわよ、それで?」

キョン「ひさびさの依頼主だ」

??「あっ、あの、わたしやっぱり……」

キョン「と思ったが、ドアを開けるなりハルヒが怒鳴るからびびらせちまったじゃないか。相手が俺だと思って、いちいち癇癪玉を破裂させるのも大概にしてほしいね」

ハルヒ「まさかキョンがそんな気の利いたことをするなんて思ってなかったのよ。それで、依頼主さん?」

??「ひっ」

ハルヒ「そんなおどおどすることないじゃない。別に取って食ったりしないわ」

キョン「取って食わんばかりの態度を取ったのはお前だろうが……。とはいえ、こんなやつだけど、実際人に危害を加えたりするやつじゃないんだ。折角ここまで来たんだし、一つ相談して言ったらどうだ?」

??「はっ、はい……。じゃあ」

長門「……」

??「えっ?あの……」

長門「座って」

??「えっと……はい。ありがとうございます」

キョン「なあ古泉、長門が見ず知らずの他人に気を遣うなんて珍しいな」ヒソヒソ

古泉「長門さんも変わってきたということでしょう。良い兆候です」ヒソヒソ

ハルヒ「それにしても、金髪の子なんて珍しいわね~。Welcome to my party. How can I help you?」

??「あっ、あの、お気を使わないでください。日本語で大丈夫ですから」オロオロ

ハルヒ「あら、日本語上手なのね。日本で育ったの?」

??「いえ、ずっとイギリスにいて、日本に来たのは高校生になってからです」

ハルヒ「へー。きっとすっごく良く勉強したのね、偉い偉い」ナデナデ

??「ふぇっ?あ、あの……いきなり撫でられると、ちょっと恥ずかしいと言うか///」

ハルヒ「ごめんね、ついつい。あなた、小学生みたいにちっこいから可愛いのよ」

??「うぅ、また子ども扱いされました……」シュン

キョン「文句を言っても良いんだぞ。まったく、初対面の相手に対して失礼極まりない」

キョン(といいつつ、俺も最初見たときは小学生と勘違いしたんだがな。北高の制服を着ていなかったら間違いなく迷子扱いで交番に連れて行っただろう)

ハルヒ「そういえば、まだあなたの名前を聞いてなかったわね」

??「アリスです。アリス・カータレット」

ハルヒ「アリスちゃんね、よろしく!あたしはSOS団団長の涼宮ハルヒ。あなたの斜め後ろでにこにこ笑ってるのが副団長の古泉君で、メイド服着てるのがみくるちゃん、窓際で本を読んでるのが有希で、あなたを連れてきたその冴えないのがキョン」

アリス「あのっ、みなさん。よろしくお願いします」

古泉「それで、本日はどのようなご用件でいらっしゃったのでしょうか?」

アリス「実はわたし、いま友達の家に居候させてもらってるんです。その友達はシノって言うんですけど、最近なんだか様子がおかしいんです」

ハルヒ「どういうこと?突然目からビームが出るようになったとか、宇宙と交信できるようになったとか!?」キラキラ

アリス「えっ?そっ、そんなんじゃないです。ただ、前はあんなに金髪好きだったのに、最近はあんまり興味が無いみたいなんです」

ハルヒ「は?金髪?」

アリス「はい。シノは金髪が大好きで、いつもわたしの金髪をすごく褒めてくれたんです。なのに最近は何となく態度が素っ気なくて……ずっと長いこと一緒にいたはずなのに、わたし、今のシノのことがぜんぜん分からないんです」

ハルヒ「それだけ?」

アリス「はい。考えると胸が苦しくって、もしかしたら、シノに嫌われちゃったのかもって思って……」

ハルヒ「はぁ……それがあなたの悩みなの?アリスちゃん、そういうのはうちの担当じゃないの。SOS団は、あくまでこの世の不思議を扱ってるわけ。せっかく来てくれたのに悪いけど、あたし達じゃどうしようもないわ」

アリス「そうですよね……。分かってはいたんですけど、でも居ても立ってもいられなくって」

キョン「確かに、不思議とは何の関係もなさそうだな。だけど、ひさびさに来てくれた依頼主なんだ。もう少し話を聞いてやったらどうだ?」

ハルヒ「なによあんた、この子に肩入れするの?」

キョン「どうせ俺たちも暇なんだ。たまの来客をそう邪険にすることもないだろ」

古泉「僕も同意見です。確かにSOS団の本来の趣旨とは少し異なりますが、困っている方の悩みを解決するというのも活動内容としては当たらずも遠からずといったところではないでしょうか」

ハルヒ「古泉くんまで……まあいいわ。あなた、なんでこのことをあたし達に相談しようと思ったの?」

アリス「坂中さんに聞いたんです。困ってる時に相談したらすごく好くしてくれたって」

キョン「坂中と知り合いなのか」

アリス「はい。わたし、テニス部に友達がいるんですけど、そのテニス部の子がたまたま坂中さんと一緒にいて、それで時々話すようになりました」

ハルヒ「そういうことね。いずれにせよ、その手のお悩み相談ならあたし達よりももっと適任がいるから、紹介してあげるわ」

アリス「ホントですか!?ありがとうございます!」

鶴屋「呼ばれてきたにょろ!」

アリス「えっ!?」

キョン(おい、どこから現れた!?)

みくる「あっ、鶴屋さん~」

ハルヒ「彼女が、このSOS団の名誉顧問、鶴屋さんよ!困ったことは彼女に相談するといいわ」

鶴屋「迷子の子猫ちゃんはそこの子かい?さあさあ、なんでも言ってくれると良いっさね!」

アリス「すごい……なんだかすごい元気な人ですね……」

ハルヒ「どうも、その子の友達が金髪大好きだったのに、いきなり興味を無くしたらしいのよ。それであたしたちに相談しに来たってわけ」

鶴屋「へー。なんだか面白そうっさね!詳しく聞かせて欲しいにょろ!」

アリス「涼宮さんが今言ってくれた通りなんですけど、わたしの友達のシノって子が金髪が大好きなんです。なのに、最近金髪の話をあんまりしなくなって、わたしやカレンにもあんまり構ってくれなくなって……あっ、カレンというのはわたしがイギリスに住んでいた頃からの幼馴染です。とにかく、すごく態度も素っ気なくて、あんなに金髪が大好きだったのに急に変わってしまって……きっと、なにか悩んでるんです」

鶴屋「ぶっ、あははっ、あはははははっ」

アリス「ちょっと、どうして笑うんですかー!?本気で悩んでるのに」

鶴屋「ご、ごめんごめんwでも、要約すればそのシノって子が金髪への興味を無くしただけでしょ。そりゃ笑うっさ」

アリス「みなさんにはなかなかご理解いただけないかも知れませんが、これは一大事なんです。小さい頃からのシノを知っている私には分かります」

鶴屋「うん、それは伝わったっさ。とにかく、シノの金髪好きをもとに戻せば解決っさね?」

アリス「はい。ホントに困ってて……どうかお願いします」

ハルヒ「正直、すごくくだらない相談に感じるんだけど」ヒソヒソ

キョン「同感だ」ヒソヒソ

古泉「いずれにせよ、一度本人と会ってみた方が良いでしょうね。そうすれば何か原因が見えてくるかも知れませんし」

ハルヒ「そうね、今から行ってみましょう。鶴屋さん、これから空いているかしら?」

鶴屋「ヒマヒマのスッカラカンっさ!」

ハルヒ「良かったわ。じゃあアリスちゃん。今からそのシノって子のところに案内してくれる?」

アリス「依頼、受けていただけるんですか?」

ハルヒ「もちろん!困った人を助けるのも、SOS団の活動の一つよ!」

キョン(景気よく快諾してるが、さっきまで断ろうとしてたじゃねーか)

アリス「良かった……ありがとうございますっ」

 ***

 ~回想~

アリス(シノが変わってしまったのは、冬休みが明けてちょっとした頃だった)

アリス「シノ、なにをしているの?」

忍「いらない雑誌を整理していたんです。今日は古紙回収の日ですから」

アリス「そう……って、これ全部捨てちゃうの!?」

忍「はい。もう必要ありませんから」

アリス「そんな……」ガタガタガタ

アリス(シノが捨てようとしていた雑誌は、どれも金髪の美しい女性が表紙を飾るシノにとってのお宝ばかり)

アリス「早まらないで、シノ!」

忍「もしかして、もったいないと思っているのですか?平気です。回収された雑誌はごみになるわけではありません。ちゃんと業者さんがリサイクルをしてくれるのですよ」

アリス「そういうことじゃなくって~~~っ。とっ、とにかくそれを捨てるのはダメ!ゼッタイ後で後悔するから!」

忍「アリスがそんなに言うならそうしますが……」

アリス「シノは……シノは、もう金髪に興味が無いの?」ウルウル

忍「金髪……ですか。嫌いなわけではありませんが、私は髪の色にはあまりこだわりませんよ」

アリス「なっ、なっ……」ワナワナ

 ~~~

アリス(その後も、シノに金髪の人の写真を見せても反応が薄いし、金髪の話題を振っても興味を示さなくなりました)

アリス(金髪好きを抑え込むまでになってしまうなんて、きっとよっぽどのことがあったのです)

アリス(それか……これは決して考えたくはない可能性だけど、シノは、もう……)

Part02へ続く

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