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歩くんですの箱 SS置き場

躍動感を表現するにはどうすればいいんだろう……と日々考え中。

【けいおんSS】唯「このカメラ使ってもいいかな?」(再稿) Part12

Part12 (Part11の続きです)
 ***

澪「急に改まって、話ってなんだよ」

律「いよいよ新年度が始まった。それはすなわちどういうことか分かるかね秋山くん」

澪「どういうことだ?」

律「ちっちっち。分かってないなー澪は。新入生が入ってきたって言いたいんだよ」

澪「確かにそうだな。それで?」

律「まだ分からない?」

澪「いいから早く説明しろ!」

律「全く、気が短いな~澪は。しょうがない、端的に説明してしんぜよう」


澪「初めからそうすればいいものを……」

律「私らは去年軽音部に入って活動しようとした。でも」

澪「部員不足で廃部になったな」

律「そうだ。だが、新入生が入ってきた今なら再びチャンス到来ということだ。もう一度3人で部を作りなおして新入生の募集をかける。そうすれば今度こそ軽音部として活動がスタートできる!」

澪「う~ん……だけど、ムギは合唱部で忙しいだろうし、私も文芸部の部長だし……」

律「ムギからはさっきオーケー貰ったぞ。あとは澪だけだ」

澪「ムギがいいって言うんだったら、2人で部を立ち上げて後2人部員を確保すればいいんじゃないか?」

律「いや、澪がいないと意味がないって。どうしてもっていうんだったら無理強いはしないけど」

澪(律にしては謙虚だな。結構真剣に考えてるみたいだし、私もよく考え直してみるか)

澪「……一晩させてくれ」

律「そうか!良い答えを期待してるぜっ」

澪(軽音部、か……)

 ***

唯「み~おちゃ~ん」

澪「お、どうした唯」

唯「またクラス別になっちゃったね~」

澪「……なぁ唯」

唯「ん?なに?」

澪「唯は、写真部とかに入ったりはしないのか?その……写真撮るの上手いし」

唯「桜高には写真部は無いからね~」

澪「そ、そうか……すまん」

澪(部活に入らなくたって、やりたいことは出来る。だけど)

澪(仲間がいないと出来ないことだって沢山ある)

澪(律はそういうことをやりたがってる)

澪(私は……どうなんだ?)

澪「唯、もしもだ」

唯「なに?」

澪「……いや、なんでもない。忘れてくれ」

澪(そうだ、これは自分自身で考えなきゃいけない。律は真剣だった。私がそれに応えなくてどうする?)

 ***

憂「梓ちゃんは部活決めたの?」

梓「……実はね、私ギターやっててさ、出来れば軽音部とか、そういうバンドやってる部に入りたいんだけど、そういうのが見つからなくて」

憂「……軽音部なら無くなっちゃったよ、去年」

梓「そっか……軽音部無いんだ~」

憂「ごめんね……」

梓「えっ?なんで謝るの?」

憂「実はね、去年軽音部はあと1人部員を確保すれば存続が決定してたの。だけどね、私のお姉ちゃんが入らなかったせいで廃部になっちゃって……」

梓「そんなことが……あ、でも大丈夫、高校じゃなきゃバンドできないって訳じゃないし」

梓「そんなことより憂は部活決めたの?」

憂「私はどこも入らないかな。お姉ちゃんも入ってないから、なるべく早く家に帰ってお風呂の準備とか、ご飯の支度とかやりたいし」

梓(孝行な妹だ……)

 ***

澪「律、軽音部に入ることにしたよ」

律「よしよし、そう来なくっちゃ~」

律「ってことで、あと1人部員集めれば部成立だな。澪も入ったことだし、気合が入ってくるぜ」

澪「あんまり変なことやらかすなよ」

律「分かってるって。まずは王道から始めようじゃなイカ」

澪「つっこむ気力も沸かん……」

律「ってことで、掲示板のポスターを作ろう!」

澪(本当に王道だった)

 ***

梓「ん?」

梓(掲示板に勧誘ポスターが貼られてる)

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<復活>軽音楽部始動!
~新入部員募集中~
今すぐ4階音楽室へGo!
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梓(行ってみよう)

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純「梓、部活決めた?」

梓「うん」

純「マジで?」

梓「確かに軽音部は出来たばっかだし、新入生がいなきゃ部員も足りないようなとこだけど、なんだか部の雰囲気が気に入った。上手くは言えないんだけど」

純「へぇ」

梓「だけどさ~、重大な問題があって」

純「なになに?」

梓「ボーカルやる人がいないの」

純「おい!てか、梓がやればいいじゃん」

梓「そんな簡単なもんじゃないって。ホントは適任がいるんだけどね……」

純「なんだ。じゃあその人に頼めば良いんじゃないの?」

梓「その先輩、すっごく恥ずかしがり屋で、ボーカルはやりたくないって」

純「へぇ。じゃあどうすんの?」

梓「純、やってみない?」

純「はい?」

梓「冗談、だって、もうジャズ研入るって決めたんでしょ?」

純「うん」

梓「やっぱり、ボーカルは妥協したくない。だけど、やりたくないって言ってる人に無理強いは出来ないし……いま先輩に代わり得る人を探してる」

純「なるほど~。道は険しいね~。だけどさ、応援してるよ梓」

梓「ありがとう純」

梓「さてと」

Part13へ続く

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