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歩くんですの箱 SS置き場

躍動感を表現するにはどうすればいいんだろう……と日々考え中。

【けいおんSS】唯「このカメラ使ってもいいかな?」(再稿) Part11

Part11 (Part10の続きです)
今日は憂の入学式の日。

唯「憂、入学おめでと~」

憂「えへへ、ありがとうお姉ちゃん」

真新しい制服で校門の前に立つ憂を、桜をバックにフィルムに収める。

入学式当日は、係生徒など一部の生徒以外は登校しなくていい日になっている。
だから、私は憂につきっきりで撮影係に徹することが出来た。

校門前での撮影が終わったタイミングで、ふと背後から声が聞こえた。


??「あの、写真撮るの得意そうですね」

??「ぜひ一枚撮っていただけないでしょうか」

私のお母さんと同い年くらいの女の人だった。
新入生の保護者さんかな。
そして、そのすぐ後ろには、見覚えのある少女が佇んでいた。

唯「あ」

梓「あ」

唯「文化祭の時の!」

梓「写真展示してた方、ですよね」

唯「桜高に入って来てくれたんだね~、そだ、お名前は?」

梓「名前を聞くなら、まず先輩から名乗るのが礼儀じゃないですか?」

唯(うぅ、手厳しい)

唯「……ごめん。私、平沢唯」

梓「中野梓です。よろしくお願いします」

唯「ほう、梓ちゃんっていうんだ~」

唯「じゃあ写真撮ってあげるね~」

梓母「カメラはこれです。よろしくお願いしますね」

梓「別にいいのに……」

唯「遠慮しないで。ほら、こっち向いて笑って~」

そのままシャッターを切る。
コンパクトデジカメは物理的可動部がないから、私が持っているようなカメラと違ってシャッターが切れたあの「カシャン」という感覚がない。私自身もいつシャッターが切れたのか一瞬戸惑ったけど

梓「あれ?もう撮ったんですか?撮るならそうと言って下さいっ!」

唯「いいじゃん良い写真になったし」

唯「そだ、えっと梓ちゃん、携帯持ってる?」

梓「持ってますけど」

唯「折角だからアドレス交換しよ!」

梓「そうするメリットは私にとっても先輩にとっても無いと思いますけど」

唯「え~何で?冷たいよ梓ちゃん……」ウルウル

梓「あ~分かりましたよ。交換すれば良いんでしょ」

そして、お互い赤外線端子を向かい合わせる。

唯「やった~ありがとあずにゃん」

梓「あずにゃん?もしかしてそれ、私のことですか?」

唯「そうだよ~」

梓(カァ)

梓「ちょっと、勝手に変なあだ名付けないでください!///」

唯「あずにゃん赤くなってる~」

梓「っ!もう私行きますから」

唯「あ」

Part12へ続く

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