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歩くんですの箱 SS置き場

躍動感を表現するにはどうすればいいんだろう……と日々考え中。

【けいおんSS】唯「このカメラ使ってもいいかな?」(再稿) Part10

Part10 (Part09の続きです)
新たな年度がやってきた。

憂「お姉ちゃ~ん、朝だよ~」

唯「……」スゥスゥ

憂「早く起きて~。新学期早々遅刻しちゃうよ?」

唯「あと5分だけ……」

憂「駄目だよそんなんじゃ。ホントに時間ないよ?」

唯「分かったよぉ」


そうだ、もう春休みは終わったんだ。
カーテンの隙間から入ってくる春の日差し。
元気にさえずる小鳥たち。

私の写真に無いもの。
結局、その答えはまだ見つからないままで……。

唯「やばいホントに遅刻だよ。私朝ごはん抜きで行くね」

憂「ダメだよお姉ちゃん。ごはんだけはちゃんと食べないと」

唯「じゃあパン咥えてく」

憂「めっ!」

 ***

唯「はぁ……はぁ……」

唯「間に合った……」

廊下にはクラス分けの表が貼られていた。
時間ぎりぎりのためか、表の前には私の他に数人しかいない。
目を凝らして自分の名前を探す。

唯「私……2組か……」

教室に着くと、ほとんどの座席は埋まっていた。

和「おはよう唯。その様子じゃ、相当急いできたのね。正直、唯のことだから寝坊して遅刻するんじゃないかって、心配だったのよ。」

唯「うん。憂が起こしてくれなかったら間違いなく遅刻してたよ……」

和「新学期早々そんなんじゃ駄目じゃない……」

憂もこの桜高に進学することになった。
入学式は明日。在校生はそのための準備を前日に行うために、新入生より1日早く学校が始まる。

Part11へ続く

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