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歩くんですの箱 SS置き場

躍動感を表現するにはどうすればいいんだろう……と日々考え中。

【けいおんSS】唯「このカメラ使ってもいいかな?」(再稿) Part06

Part06 (Part05の続きです)
梓(とりあえず志望する学校の文化祭は一度は見ておかないと)

梓(ふむ、これが桜高文化祭……)

梓(やっぱ騒がしい)

 ***

澪「お客さん来るかな」

唯「ちょっと宣伝してくるよ、澪ちゃんは中で待ってて」

澪「分かった」

梓(ずっとテンションが高いの見せられると疲れる……)

梓(ん?)

唯「文芸部の展示はこちらで~す、えっと、一緒に写真展示もやってま~す」

梓(静かそう。ちょっと入ってみよう)

梓「すみません、文芸部はここですか?」

唯「うん、そだよ~、ゆっくりしてって」

梓「はい……」

唯「澪ちゃ~ん、お客さん」


梓「失礼します」

澪「よ、ようこそ文芸部へ」

澪(どうしよう、知らない人相手だとテンパる……)

澪「あ、あの……そこの機関誌、よかったらもらってって下さい」

梓「ありがとうございます」

梓「あの、部員って、何人ぐらいいるんですか?」

澪「実は、私1人なんだ……」

梓「じゃあ、文芸部の前に立ってたのは?」

澪「あの人はここで一緒に写真を展示してる人で……ほら、こっちに」

梓「わぁ、きれいな写真ですね」

澪「だろう?あの人は本当に写真撮るのが上手いんだ。あれだけ上手いんだったら、帰宅部なんかやってないで写真部にでも入ればいいのに」

梓「……あれ?写真、全部あの方が撮られたんですか?」

澪「……私が撮ったのもある。この3枚だけだけど……やっぱ、下手だから目立つかな」

梓「そんなことないです。むしろ、私はこの写真好きです」

澪「気を遣わなくても良いぞ」

梓「遣ってません。確かにこっちの方が素人っぽいですけど」

澪「……」

梓「なんとなく、温かい感じがします」

澪「そうか?」

澪(唯もそんなこと言ってたな)

梓「私は、先輩の写真の方が好きですよ」

澪「さすがにそれはないだろ」

梓「嘘じゃありません」

 ***

梓「そういえば、この機関誌はお1人で書かれたんですか?」

澪「絵とかは他の部の人に手伝ってもらった。あとは1人で……」

梓「そうですか。これ、読んでて結構楽しいですね」

梓「ボリュームもあって、1人で書いたとは思えない出来です」

澪「そうか?ありがとな///」

梓「いえ、別に……、あっ、そろそろ失礼しますね。では」

澪「ああ、今日はありがとう」

唯「帰るの~」

梓「はい」

唯「やっぱり、澪ちゃんの写真の方が良かった?」

梓「澪ちゃん?」

唯「あっ、中でいろいろ説明してた人だよ」

梓「ああ、なるほど」

梓(って、まずい!もしかしてさっきの聞かれてた!?)

梓「あ、あの、別に先輩の写真が悪いとかじゃなくて……すごくきれいですし」

唯「ありがとう……ごめんね、変なこと聞いて」

梓「別に構いませんよ」

唯「じゃあね。あ、そうだ、ぜひ桜高に入ってね」

梓「考えておきます」テクテク

唯「あっ」

ドスン

私が声を上げようとした瞬間、鈍い衝突音が廊下に響く。

梓「あっ!」

??「あのっ!すみません」

梓「いえこちらこそ不注意で」

今の子が、ちょうど廊下の向こうからやってきた人物と衝突したみたいだ。
ぶつかった相手の子はパタパタと慌てた様子で何度も頭を下げていて、その度にリボンで束ねたポニーテールがぴょこぴょこ跳ねている。なんとその子は、私のかわいくてしっかり者の妹、憂だった。

唯「う~い~来てくれたの~」

憂「あっ、お姉ちゃん!」パァ

***

バタバタしている間に、文化祭の一日目はあっという間に過ぎ去っていった。ずっと文芸部室の前に立って客引きをやってたからほとんど校内を見て回る暇はなかったけど、沢山のお客さんが来てくれて、いろいろ感想をくれて、とってもうれしかった。
だから、あと一日で終わっちゃうって思うと、やっぱり寂しいかな。

Part07へ続く

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