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歩くんですの箱 SS置き場

躍動感を表現するにはどうすればいいんだろう……と日々考え中。

【けいおんSS】唯「このカメラ使ってもいいかな?」(再稿) Part05

Part05 (Part04の続きです)
唯「澪ちゃんも写真展示してみたら?私のだけだと枚数少ないから寂しいし」

澪「私はいいよ」

唯「遠慮しないで」

澪「そんなこといっても、私は撮るの下手だから……」

唯「そんなことないって。折角だし、一緒に展示しようよ」

澪「……わかった。じゃあ、明日展示する写真を持ってくるよ。ってことで朝8:30にここ集合な」

唯「起きれるかな……」

澪「何言ってんだよいつもの始業時間と同じじゃないか」

唯「えへへ」

澪(誤魔化した?)

 ***


ついに文化祭当日がやってきた。

澪「おはよう唯、随分早いな」

唯「澪ちゃんの写真見るのが楽しみで早起きしちゃった」

澪「ハードル上げんなよ……」

唯「それで、どんな写真撮ったの?」wktk

澪「落ち着け。いま出すから」

澪「これだ」

唯「おお!」

澪ちゃんの写真を見たとき、私はすごく不思議な印象を受けた。
確かに、撮り方自体はそれほど上手くない。
技術的な面で見れば改善の余地はかなりある。
でも、なんだかすごく落ち着くっていうか、あったかい印象を受ける写真だった。
なんでそう思うのか自分でも分からないけど、澪ちゃんの写真は私の写真にはないものを持ってる、そんな感じがした。

唯「あんまり上手くないね」

澪「」

唯「だけど、私この写真、すっごく好きだよ!上手く表現できないけど、なんだかあったかい」

澪「写真に味があるってことかな。このカメラの特徴なんだ。ほら、写真の四隅が暗めに写ってるだろ」

唯「ああ、確かに」

澪「レンズの欠陥でこうなるらしいんだ。だけど、私はこの『味』は結構気に入ってるんだ」

唯「うん、確かにいい感じ」

確かに、この四隅の暗さが独特の味を出してる。
写真のあったかみの正体はそれなのかな?
だけど、本当にそれだけだろうか。
私は、改めてボードに貼ってある私の写真を眺める。

唯「じゃあ、貼っていいかな」

澪「でも……」

唯「澪ちゃん、私はこの写真すっごく良いと思う。展示したらみんな喜んで見てくれるよ」

澪「そんなことないよ」

唯「絶対そうだよ。なんだか心温まる写真って感じ」

唯「じゃあ……こんな感じで貼ればいいかな」

澪「……うん、いいと思う」

唯「よし、これで準備完了だね」

澪「あとは開場を待つだけだな」

唯「あれ、文化祭始まるの何時だっけ?」

澪「それすら分かってなかったのかよっ」

Part06へ続く

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