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歩くんですの箱 SS置き場

躍動感を表現するにはどうすればいいんだろう……と日々考え中。

【けいおんSS】唯「このカメラ使ってもいいかな?」(再稿) Part03

Part03 (Part02の続きです)
私は毎日カメラを持って写真を撮り続けた。学校に行くときも、休日駅前に買い物に行くときも、財布は忘れてもカメラだけは絶対に忘れずに持ち歩いた。和ちゃんは「どうして急にカメラなんかに興味を持ちだしたのかしら」なんて呆れてたけど、でも私がそのカメラにのめり込んでいったことについては「ある意味唯らしいわね。昔から唯は、一度夢中になるとまわりが見えなくなるところがあるもの」と笑っていた。

そんな日々が続いて、夏休みも終わりのある日。

和「唯、文化祭に出展してみない?」

唯「えっ!?」

和「ほら、桜高には写真部がないでしょう?だから、あなたが撮った写真を展示すれば、文化祭に花が添えられるんじゃないかと思ったのよ。どう、やってみない?」

唯「でもでも、私の稚拙な写真を人にお見せするなんて」

和「そんなことはないわ。自信を持っていい。あなたの写真はとっても上手よ」

唯「ホントに!?」

和「嘘なんか言わないわよ」

唯「和ちゃん!うん、分かった。やっぱり不安だけど、和ちゃんがそういうなら……私、文化祭に出展してみる」

和「決まりね。基本的な手続きとかは生徒会の方でやっておくから、あなたは出展する写真を選んでおいて。100枚くらいは欲しいけど……そこは唯の好きにしていいわ」

唯「えっ、100枚!?」

和「勿論無理しなくていいわよ。唯の納得のいくように選んでくれるのが一番だから、枚数のことはあんまり気にしないで」

唯「良かった……」

 ***

唯「てことで、私文化祭に出展することになっちゃった」

憂「おめでとうお姉ちゃん!」

唯「えへへ///」

唯「でも、どの写真を出展しようか全然決まらなくて……」

憂「お姉ちゃんが思った通りに選べば良いんじゃない?」

唯「和ちゃんもそう言ってくれたんだけど……ねぇ憂、憂だったらどの写真が良いと思う?」

憂「う~ん……私、この写真好きだな」

唯「これ?」

憂「うん、あとこれとか」

 ***

唯「う~ん、結局15枚しか選べなかったね」

憂「良いんじゃない?だって、お姉ちゃんが納得できる15枚なんでしょ?」

唯「うん……だけど、これじゃ流石に少ないって和ちゃんに言われちゃうかも」

憂「大丈夫だよ。精一杯やったんだもん」

唯「ありがと憂、じゃあ、これで決まりだね」

憂「うん、じゃあ頑張ってね、お姉ちゃん」

 ***

和「文化祭に出す写真決まった?」

唯「うん、枚数は少ないんだけど……」

和「どれどれ?」

私は写真が入った封筒をそっと差し出す。
和ちゃんはしばし目を通した後

和「良いんじゃないかしら」

唯「枚数少ないけど大丈夫?」

和「言ったじゃない?唯が納得できるように選んでくれれば枚数は気にしなくていいって」

唯「ありがとう和ちゃん!」

和「この写真は一旦預かるわ。あとの準備はこっちで進めておくから、唯は文化祭までゆったりしてて良いわよ」

和「あと、また追加があったらいつでも言ってくれていいわ」

唯「うん、分かった。じゃあ、よろしくね和ちゃん」

Part04へ続く

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