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歩くんですの箱 SS置き場

躍動感を表現するにはどうすればいいんだろう……と日々考え中。

130円旅行

前回は、ネタ切れのあまりブログの趣旨をわきまえない投稿をしてしまった。今後は、なるべくああいうことは内容にしたいのだが・・・・・・・。ちなみに、今回からです、ます調の文章で書くのをやめた(かもしれない)。

本題であるが、学年末テストを前日に終え、一段落した私は、初乗り運賃130円だけでできる鉄道旅行、いわゆる大回り乗車を実行することにした。

内容は初乗り運賃130円だけで東京と千葉県を一周してくるという無謀なものであったが、決して不正を働いている訳ではない。実は首都圏のJR線には大都市近郊区間という特別な規定があり、その区間に含まれる2駅間を移動する場合は、どんなに遠回りをした場合でも最短経路で移動した場合の運賃で計算されるという規定があるのだ。ただし、途中下車できない(=改札を出られない)、同じ駅、同じ路線を2度通ることができない(一筆書きの原則)など、いくつか制約がある。この特例は大阪、福岡、新潟にも存在するが、詳しくはWikipedia などを参照されたい。

この大都市近郊区間の特例によれば、たった130円払うだけで関東一周が可能なのである。ただし、130円のきっぷは有効期限が1日で、購入日の終電まで有効だが、それ以降は無効になることは配慮しておこう。いずれにしても、これほどおいしい話はない。ちなみに、大回り乗車の応用で初乗りのきっぷに特急券を組み合わせれば特急も利用できるらしい。
今回使用したきっぷ
今回の旅行に使用したきっぷ。ごく普通の初乗り乗車券だ。

前置きが長くなってしまったが、旅の記録を綴りたいと思う。

・東小金井→西国分寺(中央快速線)

旅は東小金井駅で幕を開けた。券売機で初乗り分130円の乗車券を購入し、早速自動改札に投入する。下りホームに向かうと、丁度良くホームに滑り込んできた快速八王子行に乗車。車両はE233系。2編成残る201系もまもなく見られなくなるという。列車は国分寺駅でホリデー快速あきがわ・おくたま5号を待ち合わせた後、滑らかに西国分寺駅に到着した。

・西国分寺→新松戸(武蔵野線)

中央線のホームから、階段を上がって武蔵野線東行ホームに向かったが、丁度南船橋行が出たばかりで、10分少々の待ち時間があった。この間に旅程を時刻表で再確認していると、南船橋行が入線してきた。空席があったが先頭を陣取り前面展望をした。前面展望しているとただ車窓の景色を見ているよりも時間が短く感じるのはなぜだろう。そうこうしているうちに、1時間が経ち、列車は新松戸駅に到着した。
武蔵野線205系
武蔵野線の205系。制御装置がVVVF化されており、他の国鉄型とはひと味違う音を出す。(新松戸にて)

・新松戸→我孫子(常磐緩行線)

この区間で乗車したのは203系であった。203系は201系の類似車であり、相違点は地下鉄に対応するための各種改良が施されている点である。その為走行音も201系に非常に良く似ており、最近ではほとんど乗ることがなくなった201系を連想させ、国鉄型っていいなぁ、と思わされた。
常磐緩行線203系 203系電車の車内
左:乗車した203系。少しずつ、でも確実にE233系へ置き換えられていく。(我孫子にて)
右:203系の車内。ほとんど201系同様である。

・我孫子駅

我孫子駅では時間がとれたので、行き交う列車の写真をゆっくり撮影した。当然、きっぷの都合上改札の外に出ることはできない。なお、ホームに立ち食いそば屋があり、ここで昼食を済ませようかとも思ったが、まだ昼時まで時間があった上に、その先の駅でも時間がとれるので食事は後に回すことにした。しかし、この判断が後に裏目に出る。

我孫子駅の駅名板 常磐線のE231系 E653系フレッシュひたち 快速のふりをする普通列車
暇だったので駅名板を撮影。 常磐快速のE231系。たまには縦向きの写真もいい。 黄色のE653系。 快速のふりをする普通列車。
確かに快速列車 常磐線普通列車 E531系のパンタグラフ 快速上野行き
本当に快速列車。停車駅は普通列車と同じ。 常磐線普通列車。E531系で運行される。 E531系のパンタグラフ。交直両用車のパンタ周りは機器が多い。 快速上野行き。手前の看板が目障りなミスショットになってしまった。

・我孫子→成田(成田線)

ようやく2番線に入ってきたのは、上野から来たE231系10両編成だ。我孫子発車時点では座席がすべて埋まるぐらいの混雑であったのに、数駅移動するともう車内はガラガラである。やはり、この路線には5両編成が一番似合っているのかもしれない。列車は成田駅の手前で急カーブを慎重に通過し、終点成田駅に到着した。丁度昼時の到着であったため、ここで昼食をとろうと思ったのだが・・・・・・。

・成田駅

ホームに降り立つと、向かい側に銚子行普通列車が停まっていた。私は、過去に銚子にいったときは行き帰り共総武本線経由にしたため、成田~香取~松岸間の成田線は乗ったことがなかった。そのため、ぜひ乗ってみたいのだが、今回の最大の目的は京葉線のE331系に乗車することにあったため、これはまたの機会とした。その銚子行が出た後も鹿島神宮行の普通列車が入線してきたのだが、乗りたい衝動を抑えて写真撮影にとどめた。成田駅は、さすが空港が近いだけあって、接近放送などが英語対応になっているのは流石である。

私は、この場所で昼食を買って食べようと思っていた、しかし、ホームを見渡しても売店がない。そこで、駅舎に上がってみたところ、NEWDAYSを発見!しかしながら、それは改札の外にあった。つまり、私のような大回り乗車の人間は利用できないのである。空腹ではあったが、諦めるほかなかった。

成田線銚子行 鹿島線鹿島神宮行 成田エクスプレス253系 快速エアポート
停車中の成田線銚子行113系。 香取から鹿島線に直通する鹿島神宮行普通列車。 ゆっくりと通過する253系成田エクスプレス。一部はE259系にとって代わられた。全面には"Yokoso!JAPAN"のステッカーが。 快速エアポート。E217系で運行される。
成田山の提灯
成田山の文字が入った提灯。1番線に飾られている。

・成田→佐倉(成田線)

総武線の普通列車で佐倉に向かう。発車時刻が迫るに従って、地元の学生がたくさんホームに集まり、騒がしくなってきた。ホームもなかなか混雑してきた。入線してきたのは113系4両であった。千葉では是非とも113系に乗りたいと思っていたので、嬉しかった。ホームに沢山人がいたので、車内は混み合うかと思ったが、意外と小ぢんまりと収まった。列車は、独特のうなりをあげて成田を後にした。

列車は杉林をぬけ、佐倉駅の手前で総武本線と合流。ここから直線ストレートとなるためか、一気に加速し、さらなるうなりをあげて佐倉駅へと進入していった。
佐倉駅を後にする千葉行
佐倉駅を後にする113系千葉行。いまや、千葉支社の顔ともいうべき存在となったこの形式が近く消えてしまうなどと、誰が想像しえようか。

・佐倉→成東(総武本線)

跨線橋を渡り総武本線を待つ。すぐに「総武本線経由、銚子行がまいります」との放送が入り、113系4両の銚子行が入ってきた。接近放送はしっかりと総武本線の列車であることを分かりやすくしてある。列車は隣の南酒々井駅で上り列車と交換、向かい側に来た列車は211系。今日の旅行では初めて211系と出会うこととなった。さらに列車は榎戸でも上り特急列車と交換、さらに東へ進んで八街に到着した。八街駅周辺は栄えているため、多くの乗客が降りていった。しかし、八街駅を出て程なくすると周りの景色ものどかな山の風景になり、まもなく成東に到着した。

成東駅にて 成東駅の駅名板 成東駅の11両停止位置 遠くに来たことを実感
ただ上り列車の到着を待つ銚子行 成東駅の消えかかった駅名板 11両の長大編成も受け止められます。 遠くに来たことを実感させる表示。

・成東→蘇我(東金線・外房線)

成東駅から乗車したのは、東金線の外房線直通列車である。東金線ホームには屋根がなく、雨がパラついていたので列車の到着が待ち遠しかった。丁度列車が入線する頃に雨は一層ひどくなり、もう少し遅ければずぶ濡れになるところだった。

列車は113系4両。東金線に初めて足を踏み入れることになった。残念なことに、雨足が強まっており景色が見えにくくなっていた。まもなく大網に到着。東金線ホームから総武線の大網駅を見ると、なんとなく新幹線ホームのようにも見えてくる。列車は数分停車してから大網を出発し、外房線に合流して西へ向かった。しばらく山間の景色をぬけると蘇我駅に到着。

ところで、この旅行の間、211系に乗る機会が全くなかった。房総209系に至っては、1度たりとも目撃することすらなかった。もう少し両形式とも普及しているものだと思っていたので、意外である。
成東駅0番線ホーム 東金線千葉行
左:東金線は成東駅の0番線ホームから出発する。
右:雨足の強まる中ゆっくりと入線する東金線千葉行。

・蘇我→海浜幕張(京葉線)

いよいよ、都心へ帰る列車に乗車する。蘇我から乗車したのは快速東京行。車両はメルヘン顔の205系だった。この顔の205系に乗ったのは人生初かもしれない。この列車にそのまま揺られていれば東京につくのだが、あえて海浜幕張で降りたのには策略がある。
京葉線205系 千葉の113系湘南色
左:乗車した205系。この顔は遠目から見ると209系0番台に見える。
右:湘南色に塗り替えられた房総の113系。慌てて撮影したためシャッタータイミングが最悪に。(蘇我駅にて)

・海浜幕張→南船橋(京葉線)

実は、ここから乗る列車がこの旅行のメイン(となるはず)だった。乗車した列車は海浜幕張発東京行き普通1594Yである。プランも、わざわざこのダイヤを狙って組んでいた。というのも、京葉線のE331系は土日の95ダイヤに入ると言われていたためである。それだけに、期待は大きかった。

しかし、その期待は瞬時に裏切られた。1594Yは、209系による運行だったのである。勿論、E331系でない可能性も十分あるとは理解していたが、やはり残念であった。結局この列車に乗ることにしたが、またしても計略があり2駅先の南船橋駅で下車した。

209系500番台 南船橋駅を後にする209系 房総のE257系 E331系の乗車位置
ワインレッドの帯をまとうようになった209系500番台。京浜東北線からの転属車。(海浜幕張にて) 南船橋駅を出て行く209系。 通過する特急わかしお号E257系。 こいつを狙っていたのだが。

・南船橋→東京(京葉線)

私は、あえてこの駅で降りて次の快速を待つことにした。快速が速いからではない。むしろ、早く東京に着きたいなら引き続き各駅停車に乗り続けた方がよい場面であった。

ではなぜここで降りたかというと、次の列車が201系であることが明白であったからである。何故ならば、先程の列車で蘇我→千葉みなと間を移動中に、201系とすれ違ったからである。ということは、その201系は蘇我駅で折り返して来るはずなのである。

そして、その予想は当然のごとく的中した。久しく目にすることすらなかったスカイブルーの201系に乗ることに成功したのである。先頭車両に乗車し、次の停車駅まで前面展望をした後、一つ後ろのモハ200に移動した。懐かしいモーター音が奏でられる。いわゆるジェット音である。列車は、並走する高速道路の車を追い抜きながら、乗客全員を圧倒せんとばかりに力強くその音を奏でた。
京葉線201系 中央線201系
左:スカイブルーの201系。前面に特快ヘッドマークがないだけですっきりとみえる。
右:別な日に撮影した中央線201系。特快ヘッドマークが印象的。

・東京→武蔵境(中央線)

京葉地下ホームから他の路線への乗り換えは極めて遠い。動く歩道が設置されるほどである。ここで、あえて私は動く歩道やエスカレーターを使わずに自分の足だけで歩くと何分掛かるか試してみた。15:46に京葉地下ホームをでて、中央線のホームまで寄り道せずに通常のスピードで歩いた結果、15:55にたどり着いた。ここを移動するのは20分掛かるとも言われていることから、意外と時間は掛からなかった。
そして、いよいよ最終走者、快速武蔵小金井行である。車両はE233系。武蔵境駅に無事に到着したが、ここで問題が発生した。

私はきっぷを改札口に通そうとした。すると、「ピーンポーン、係員のいる改札口へ、お回りください。」というのである。どうやら、改札を入ってからずいぶん時間が経過しているために自動改札を使うことができなくなってしまったようである。そこで、仕方なく私は窓口に向かった。

私:すみません。改札を出られないんですけど。
駅員:このきっぷ、ずいぶん前に購入されてますが、いつ頃ご乗車になられました?
私:朝9時頃に列車に乗って、千葉県の方を通ってここへ・・・・・・。
駅員:ならその分の運賃を頂く必要がありますが。
どうやら、この駅員は大都市近郊区間の特例を理解していないようである。そこで、私はたたみかけた。
私:経路選択の自由があるはずでは?
駅員:それって、例えば武蔵浦和に行く時に、新宿を通るか通らないかというような選択のことですよね。こういう場合はだめなんじゃないかな。とりあえず聞いてみます。(っといって奥へ)
私:(鞄から時刻表を取り出して該当の規定が書いてあるページを開いて身構える)
駅員:(再び顔を出し)経路を教えてもらえますか?
私:東小金井から西国へいって、武蔵野線で・・・・・・・と経路を説明。
駅員:なら一応いけますね。どうぞ改札を出てください。私はもう何もいうことができません。

こんな感じで、駅員に嫌味を言われながらも私は旅を終えた。あのような言われ方をすると、何ら不正を働いていないにも関わらずいけないことをしているような気にさせられる。皆さんも、大回り乗車を実行するときは駅員や乗務員にいつ咎められても正当性を説明できるよう、時刻表や行程表などは必ず持参することをおすすめする。勿論、一切悪いことをしているわけではないので、こうした旅行は堂々と楽しんでいただきたい。

大変長い記事を最後まで読んでいただき、誠に有難うございました!

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