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歩くんですの箱 SS置き場

躍動感を表現するにはどうすればいいんだろう……と日々考え中。

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キャラクター愛とコンフリクト:ISLAND声優降板騒動

去る1月29日、アニメ「ISLAND」に伽藍堂紗羅役で出演予定だった声優村川梨衣さん(以下、村川(敬称略とさせていただきます))の降板が発表されました。

アニメISLAND製作委員会(以下、製作委員会)によると、村川の所属事務所である東京俳優生活協同組合(以下、俳協)の側からアニメの脚本や内容変更の申し出があり、当初はそれらの要望に対応していたものの、次第にシーンの変更を伴うものが出てきて対応しきれなくなったとのことです。俳協側は、要求が通らないのであれば村川を降板させるしかないとし、代役として同事務所所属の山村響さん(以下、山村(敬称略とさせていただきます))を指名、製作委員会側がこれを受け入れたため、村川の降板が決まりました。
右が製作委員会の発表原文になります→http://never-island.com/180129.html

俳協側は、村川の降板理由が製作委員会の発表通りであることを全面的に認め、「この度の不始末を深く心に刻み、信頼回復に尚一層の精進を重ねて参る所存」との声明を発表しています。
右が俳協の発表原文になります→http://haikyo.co.jp/information/info39/info39.html

一昨年にアーティストデビューを果たし、声優としても歌手としてもこれからが楽しみという彼女の突然の降板、一体何があったのでしょうか。

代役が俳協から出されていることを考えると、俳協の製作委員会に対する要望とは、実際は村川本人の要望であると考えられます。 しかし、村川はISLANDの原作ゲームにも同じ役で出演しているため、どうして脚本に異議を唱えたのかという点が問題になります。 私は、アニメの脚本では伽藍堂紗羅の魅力を伝えきれないと思った村川が、一部の変更やセリフの追加を要請した可能性が高いと考えています。 このような事態は、ゲーム原作のアニメでは起こりがちです。 なぜなら、長大な原作ゲームのシナリオをアニメの尺内に収めるために大幅に内容を削る必要があるからです。 内容を削るため、次のどちらかの方法が取られることになります。

  • アニメで放送するヒロインルートを一つに絞る
  • 全ルートを、それぞれ簡略化して放送する

仮に前者のケースだったとして、伽藍堂紗羅ルート以外のルートが選定されたのであれば、伽藍堂紗羅の魅力は視聴者にあまり伝わらないことになります。 このケースで想定される村川の要求は、少しでも伽藍堂紗羅の魅力が分かるようなセリフの追加や一部セリフの変更です (ルート丸々差し替えを要求したとなれば大問題ですが、そうだとすると当初製作委員会が村川の要望を反映していたという事実に反します)。 後者のケースであれば、削られたセリフの追加、または改変され原作より簡略化されたセリフの修正でしょう。 問題は、それらの要求の中にシーンの変更を伴うものがあったことです。 しかし、だからといって「村川がシーンの変更を要求した」と解するのは早計です。 といいますのは、村川自身は単にセリフの追加、変更を要望しただけのつもりであって、シーンの変更が必要になるという判断自体は製作委員会側が下した、という可能性があるからです。 実は、私はこの可能性が高いと考えています。 村川自身は声優の領分を逸脱してアニメ自体に口を出すつもりはなかった、しかし結果的にはそうなってしまった、と考える方が自然のように思われます。

村川は、演じたキャラクターをとても大切にする人です。 どこかのラジオで、「自分が褒められるより自分の演じたキャラクターが褒められる方が嬉しい」と言っていたほどです。 また、村川は物事の微妙な機微というものにとてもこだわる人だと私は感じています。 ラジオ等のトークで、村川は断定的な言い回しを極端に避ける傾向があります。 また、人から質問されても答えなかったり、答えたとしても回答が上手くまとまっていないことが多いのも、 答えたくないから答えないのではなく、語ろうとする内容の機微を正確に表現しようとしすぎて逆に言葉を詰まらせているからだと推測できます。 普段から物事の機微にこだわる人なのですから、とりわけ演じるキャラクターの描写には細かいところまでこだわるはずです。 傍から見れば合理的な範囲と思われる変更でも、村川にとっては許容できないものがあったのではないでしょうか。 本件に関連して、彼女が過去に出演した作品のプロデューサーのツイート(https://twitter.com/yugotoooo/status/832958830782734337)が話題になっていますが、このツイートが村川のことであるとすれば、 村川は作品をより良くするために製作陣に積極的に要求を出す人であることが分かります。 それをこのプロデューサーのように悪く受け取る人もいますが、同ツイートでも触れられている通り彼女の作品に対する真摯な姿勢をリスペクトする業界人も沢山いるのです。

いずれにしても、降板というのはかなり厳しい結果です。 それは本当に避けようのない結果だったのか、真相は当事者達の胸の奥に沈められ、もう明らかにされることはないでしょう。 ですが、少なくとも降板そのものは俳協が決めたことで、村川の意思ではないと思います。 俳協は村川に対し、製作委員会側が聞き入れられないと主張した要望については取り下げ、それが無理なら降板するよう要求したのではないでしょうか。 本件に関する俳協の発表には「不始末」「信頼回復」などの言葉が使われ、事務所の責任を全面的に認める内容になっています。 俳協の言う「不始末」とは、指示に従わない村川に降板を要求し、その要求が実際に受け入れられたことを指しているのだと思います。

2月4日になって、村川自身が本件について述べたと思われるツイート(https://twitter.com/RiEmagic/status/959961016837664768)を行っています。 POISONという言葉は、おそらく「POISON ~言いたい事も言えないこんな世の中は~」という楽曲を受け、本人が今言いたいことを言えない状況にあることを示唆する意図で用いられています。 POISONにどのような意味合いが込められているのは知る由もありませんが、少なくとも本ツイートは、私がここまで述べてきた仮説に矛盾しないものです。 また同日には、代役を務める山村もツイート(https://twitter.com/hibiku_yamamura/status/960021160975990784)を行っています。山村は「エスカ&ロジーのアトリエ」で村川と共演しており、事実上村川のツイートを補強する内容となっています。

結びに、述べてきた仮説に基づいて本件に関する関係各位の対応の是非を問うてみます。

まず、製作委員会の対応ですが、降板の経緯を分かりやすく説明しており好印象です。 ただ、表になっていない事実まで勘案すると是非を論じるのは難しい状況です。

次に、俳協の対応ですが、これはいただけない印象です。 一応事務所の不始末という形の発表となっているものの、村川を擁護する文言が一切なく、事実上村川一人の暴走であるかのように読み取れます。 もちろん、村川が頑なに要求を押し通そうとしなければ今回の騒動は起きなかったのですから、村川自身にも責任はあるでしょう。 とはいえ、村川一人に責任を押し付けて事務所に火の粉が降りかかるのを防ごうという態度は実に不誠実であると感じます。

最後に、村川本人の対応です。 キャラクターへの愛、演者としてのこだわり、そしてそのこだわりを絶対に曲げない態度は美しいと思います。 ただ、アニメにはどうしても技術的な制約がつきものです。 ですから、自分の手の及ぶ領分の中で最善のものを作るというのも声優に求められる役割の一つになってくるでしょう。 彼女にはそういうバランス感覚が今一歩不足していたような印象を受けます(それが一部業界関係者に稚拙という印象を与える要因であったとも考えられます)。 2月4日のツイートもファンにとっては嬉しい発言ですが、客観的に見れば不十分な内容です。 一部のファンは村川本人に非のないことを信じてくれても、製作委員会や俳協の発表だけを見た大多数の人間はそうではありません。 いくら不本意な降板であったとしても、当事者としての責任は免れないものであり、その点を認め謝罪の文言を入れるべきだったと思います。 それが不可能なのであれば、一切本件に言及しないのがベストです。

いろいろと言ってしまいましたが、私が何より伝えたいことは、村川梨衣さんはどの作品、どのキャラクターにも心血を注いできたのだということです。 少なくとも私はそう信じていますし、その認識は今回の一件でさらに高まりました。 今後もいろいろな作品での活躍を楽しみにしていますし、アーティスト活動の方も応援し続けたいと思います。

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1=2とかいう戯言

お久しぶりです。tamantrainです。
今回はSSではありませんが、ちょっとした戯言
「1=2の証明」
を書かせていただきたいと思います。

「1=2」といえばアンサイクロペディアで有名な記事(→こちら)で、読んでいるとありとあらゆる巧みな手を使って証明を完遂しているのでなかなか見ていて面白いですw

さて、今回私が考えた1=2の証明は
「可算集合の濃度を利用した証明」
です。

[証明]
1からnまでの自然数を要素とする集合をN(n)とする。
N(n)={1,2,3,…,n}
また、2次元平面上の格子点のうち、領域[1,n]×[1,n]に存在するもの全体を要素とする集合N(n)^2を考える。
N(n)^2={(x,y)|x∈N(n),y∈N(n)}
ここで、自然数全体の集合Nは、N(n)のn→∞の極限と考えられるから
N=lim(n→∞)N(n)
同様に、N^2={(x,y)|x∈N,y∈N}についても
N^2=lim(n→∞)N(n)^2
と書ける。

以下、集合Aの濃度(要素の個数)を|A|と表記することにする。
|N(n)|=n, |N(n)^2|=n^2
一方、NからN^2までの全単射が存在することは知られている通りである。すなわち
|N|=|N^2| ⇔ |N^2|-|N|=0 ⇔ lim(n→∞)(|N(n)^2|-|N(n)|)
∴lim(n→∞)(n^2-n)=0
が成り立つ。よって、数列{n^2-n}は0に収束する……(*)
数列の収束の定義から、命題(*)を同値な表現で書き換えると以下のようになる。

任意の実数ε>0に対しある自然数Mが存在し、任意の自然数n≧Mにおいて
|n^2-n|<ε……(1)

式(1)において、左辺は負でない整数となる。このため、εとして1未満の値を選ぶと
n^2-n=0 ⇔ n(n-1)=0 ⇔ n=0,1
が満たされなければならないことになる。
nは自然数なのでn=0とはならないからn=1である。
よって、M以上のすべての自然数nは1に等しいと結論できる。
また、Mもやはり
M^2-M=0 ⇔ M(M-1)=0
を満たす自然数であるからM=1である。
ゆえに、任意の自然数n≧M=1についてn=1が成り立つ。

以上の結果から
「すべての自然数は1に等しい」
という命題が証明されたことになる。
当然2も自然数なので1に等しい。
∴1=2 [終]

とまあ今回はおふざけでした。それでは、次回はまたSSでお会いしましょう!

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【ごちうさSS】記憶よ、もう一度 - Part 21(最終回)

Part 21


 【21】

 眠っているココアさんの周りをみんなで取り囲んでいる光景は、さながらお通夜のようでした。むしろ、今の状況を表すのにこれほど的確な言葉は無いのではないかとさえ思えました。ココアさんはもう二度と記憶を取り戻せないかも知れない、いや、それどころか目を覚ますことさえできないかも知れないのです。

 どんよりと沈んだ空気に包まれた居間にはやや似つかわしくない威勢の良さで、モカさんが入って来ました。

モカ「調子はどう!?……って、あれ?」

ココア兄「ああ、失敗だ」

 ココアさんのお兄さんはモカさんに経緯を説明しました。モカさんはしばらく考え込んでから

モカ「その足りない感情ってのは分からないけど、ココアがその感情を持つことが出来るように働きかけたらいいのよね?」

と言いました。

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